最上静香
北沢さん。ちょっといいかしら?
北沢志保
……何か用かしら?
春日未来
静香ちゃん!やめようよ!こういうの良くないって!
最上静香
何言っているの?この学園に来て「うどんが嫌い」なんて言うのよ?
最上静香
理由くらい尋ねたくなるでしょ。
春日未来
好き嫌いは人の勝手でしょ。私だって、うどんよりパン派だもん。
最上静香
何ですって!?未来!あなたって人は、この学園の生徒としての誇りはないの!?
春日未来
カトリック系の学校の生徒だって、みんなが神様を信じているわけじゃないでしょ!
最上静香
そんなことないわよ!多分!
北沢志保
あの……用っていうのはつまり、私のうどん嫌いについて?
最上静香
あっ、そうよ、それよ!
北沢志保
別に…ただ嫌いなだけよ。理由なんて無いわ。
北沢志保
だいたい、私の好みなんてあなたに関係ないでしょ。
最上静香
あるわよ!!
春日未来
あるんだ!?
最上静香
私はね、うどんを粗末にする人と、うどんに嘘をつく人が大嫌いなの。
最上静香
あなたがうどん嫌いなんて、そんなわけがないわ。うどんの事で私を騙せると思わないで。
北沢志保
…………うどん臭い女。
最上静香
な、なんですって!?もういっぺん言ってみなさいよ!
春日未来
どうどう!落ち着いて!もっと冷静になって!
北沢志保
私からしてみれば、あなたの方が不思議よ。うどんにそこまで熱くなれるなんて。
北沢志保
うどんなんて所詮、茹でた麺と出汁を混ぜただけのお手軽貧乏飯でしょ。
北沢志保
そんな物に誇り?可笑しくて笑っちゃうわね。
最上静香
いいい言わせておけばこの女!!絶対に許さない!!
春日未来
ストップ!淑女の学園で喧嘩はダメだよ!
最上静香
離して未来!正義は私にあるのよ!!
北沢志保
話は終わりね。それじゃあ私、もう帰るから。
最上静香
待ちなさい!この鰹節女!待てって言ってるでしょ!こらー!
最上静香
……ああもう!何よあの女!何の権利があってあそこまで言えるの!?
春日未来
まあまあ、まずは落ち着こうよ、まあまあ。
最上静香
ちょっとでも仲良くなれるかもなんて思っていた私が愚かだったわ!
最上静香
嫌な奴!嫌な奴!!嫌な奴!!!私の純情を返しなさいよ!!
春日未来
それで…どうするの?もう話しかけるのはやめておく?
最上静香
まさか!仲良くはなれないけれど、あの子が何かを隠しているのは明らかだもの!
最上静香
こうなったら化けの皮を剥いでやるわ!覚えていなさい、北沢志保!
春日未来
懲りないなぁ。
北沢志保
……まったく、あのうどん女。誰が鰹節女よ誰が。
北沢志保
………………。
北沢志保
私って鰹節臭いのかしら……くんくん。
(台詞数: 39)