伊吹翼
(あれから一週間後、わたしはずっと頭の中でずっと考えていた)
伊吹翼
─暁「自分を責めないでね。 ...僕も悲しくなるからさ。」─
伊吹翼
(プロデューサーさんが言ったあの言葉は、どういう意味なのかな...)
伊吹翼
(それに、プロデューサーさんに対して感じる、このモヤモヤはなんだろう...?)
春日未来
つーばさ、何か考えごとでもしてるの?
伊吹翼
(未来はいつもみたいにニコニコしながらわたしに聞いてきた...まぁ未来ならまだいいかな?)
伊吹翼
ねぇ、未来。 少し聞きたいことがあるんだけど...
春日未来
ん...なに? 宿題のこと以外なら大丈夫だけど...。
伊吹翼
正直、未来はプロデューサーさんのこと、どう思ってる?
春日未来
へっ!? ...ええっと...それってどういう...
伊吹翼
どうって...そのまんまだよ? プロデューサーさんのこと、どう思ってるのかなーって。
春日未来
ううん...なんていうんだろう...すごく難しいんだけど...
春日未来
ほとんど毎日会ってるからかな...なんかお兄ちゃんって感じ!
伊吹翼
ふーん...未来にとってプロデューサーさんはお兄ちゃんなんだ...
春日未来
あ...でもでも、なんか心がぽわーってすることもあるんだよね...なんなんだろうね?
伊吹翼
(心がぽわーっと、か...わたしとは少し違うなぁ...)
所恵美
どうしたのさ二人とも、ガラにもなく難しい顔してるみたいだけど♪
春日未来
あーっ!! 恵美さんだ～!!
所恵美
お～よしよしよし～、未来は元気な犬みたいだね～♪
春日未来
でへへ～、わたしもよくクラスの子とかに言われるんですよ～♪
伊吹翼
(未来が恵美さんの胸に顔を埋めてる...ああいうのが犬っぽいのかな?)
所恵美
それで? さっき、二人でダベってたみたいだけどさ、一体なにを話してたの?
春日未来
それがですね～、プロデューサーさんの事をどう思ってるのかについて話してたんですよ～♪
所恵美
プロデューサー...二人いるうちのどっち? アタシらについてる方、春香達の方?
伊吹翼
えっと...美希センパイについてる方じゃなくて、わたし達の方ですよ。
所恵美
ああ、暁か...なるほどね～二人で恋バナにしゃれこんでたってワケだ♪
春日未来
恋バナ...べ、別にわたしはプロデューサーさんの事...
所恵美
にゃはは♪ その反応、まさに図星!ってカンジ?
伊吹翼
(恵美さんは赤くなる未来に詰めよってる...ってあれ?)
伊吹翼
恵美さん...プロデューサーさんのこと、名前で呼んでるんですか?
春日未来
ほ、ホントだー!! 恵美さんこそプロデューサーさんのことどう思ってるんですか?
所恵美
アタシ!? ...うーん...うまく言えないんだけどね～...
所恵美
暁と兄貴は同じ年くらいなんだけど...兄貴ってより弟みたいかな?
所恵美
割とアタシ達に相談してくるからね、なんかそれが弟みたいでさ...
所恵美
暁「...僕も所さんのこと、兄さんの彼女さんに似てるな～って思ってたんだ～♪」
春日未来
プロデューサーさん!? ...いつの間に...
所恵美
ちょっ...なんかもう少しマシな例えとかないの!? ほら...もっとお姉さんとかさ...
所恵美
暁「贅沢言っちゃあいけないよ? 兄さんはナンパ癖以外は、完璧なんだから!」
所恵美
なおさらイヤだよ! それじゃアタシがなんか軽い女みたいじゃん!
伊吹翼
(プロデューサーさんと恵美さん...なんか仲よくて...モヤモヤするなぁ...)
所恵美
暁「...っと、こんな話してる場合じゃなかった...所さん、準備できてる?」
所恵美
ああ...ちょっと待ってて、すぐ済ませる!!
伊吹翼
...二人とも、何かいっしょの用事でもあるんですか?
所恵美
暁がさ、知り合いの子にプレゼントを贈るから、それを見てほしいんだって!
伊吹翼
(...それって...デート...ってことなのかな?)
所恵美
...翼も一緒に来る? 暁もJKだけじゃなくてJCの意見も欲しいと思うし?
伊吹翼
暁「確かに欲しいね...もちろん、伊吹さんがよければ...だけど。」
伊吹翼
もちろんです! わたしも行きたいでーす♪
伊吹翼
\ワイワイ...キャッキャッ.../
春日未来
もしかして...わたし...空気?
(台詞数: 50)