春日未来
事務所の掃除手伝ってたら、小鳥さんの机の横からこんな本を見つけたよ!(ペラッ)
春日未来
【我が半生 高木順二郎】
最上静香
何それ…社長の自伝?
春日未来
そうみたいだねー、書かれたのも結構最近だよ?2017年6月だって!
最上静香
でも自伝にしてはかなり薄っぺらいわね…もはや冊子レベルじゃない
春日未来
(ペラッ)目に付いた所だけちょっと読んでみるね!えーっと…
春日未来
『私の人生は決して、順風満帆なものではありませんでした』
春日未来
『まだ私が幼かったある日、父は山に松茸を取りに行き─』
春日未来
『─帰ってきた数日後、病に倒れて謎の死を遂げました』
最上静香
父親が謎の死?…いきなり波乱万丈すぎるわ
春日未来
『亡くなる間際、病院のベッドの上で父は私に言いました』
春日未来
『あのカラフルなキノコさえ食べなければ、と』
最上静香
絶対それが原因でしょ
春日未来
『そんな私が765プロの社長になれたのは』
最上静香
どんな私よ!まだお父様がキノコ食べて亡くなっただけじゃない
最上静香
事務所立ち上げるまでのくだり省略しすぎじゃない?一番重要な所でしょうに
春日未来
(ペラッ)『…ここで私の古くからのライバル、黒井崇男くんについて触れたいと思います』
春日未来
『勝つ為に手段を選ばないながらも敏腕で知られる彼ですが、実は意外に背が低いのです』
最上静香
へえ、確かに意外ね
春日未来
『中学の時の山口くんくらいです』
最上静香
誰!?
春日未来
『そんな彼も、天空騎士団に担がれ、海に放り込まれてからは大人しくなりました』
最上静香
そんな事もあったっけ。割と最近のことも書いてあるのね
春日未来
『昨今の芸能界は不安を抱えています。各アイドル事務所やマスコミは、真実を報道しない』
春日未来
『松田亜利沙くんに調査させたところ、ウサミン星はありませんでした』
最上静香
みんな分かってるわよ
最上静香
電車で向かえば一時間のところに一応あるらしいけど
春日未来
(ペラッ)『私の古くからの愛読書に、マッチ売りの少女があります』
最上静香
マッチ売りの少女?ふふっ、可愛らしい一面もあるのかしら
春日未来
『私がこうして会社を興せたのも、あの本からマーケティングの重要性を学んだからです』
最上静香
感受性ぶっ飛んでるわね
春日未来
『ところで私は全身真っ黒ですが、皆さんはこの理由をご存知でしょうか』
最上静香
そういえば知らないかも…
春日未来
『毎朝新鮮な墨汁を浴びているからです』
最上静香
想像以上に愛せないキャラ設定!
春日未来
『現在765プロに所属しているアイドルは皆、個性的な子ばかりです』
春日未来
『らぁめん、もやし、72、子豚、踏み台、「ほ」…』
春日未来
『単語だけでパッとアイドルが連想してもらえるレベルになりました』
最上静香
待って、うどんが入ってないのだけど
春日未来
『ちなみに今日の昼食はうどんでした』
最上静香
もう確信犯じゃない!
最上静香
自伝に食べたもの載せるなんて聞いたこともないし…
春日未来
(ペラッ)…あっ、文章はこのページで終わってるね
最上静香
なんというか、社長への見方が変わりそうな本ね
春日未来
(ペラッ)おおっ?ここから後は4コマ漫画のページになってるよ!面白いなー!
最上静香
…もう意味が分からなさすぎて頭の中でクエスチョンが洪水を起こしてるわ
音無小鳥
──部屋の外
音無小鳥
(じーーーーーーっ)
音無小鳥
……夏コミで売れ残った社長のネタ本だとは今更言い出しにくいピヨ…
(台詞数: 49)