
周防桃子
わっ!?(スカッ)

周防桃子
また三振しちゃった………。

周防桃子
もう!お兄ちゃん!あんな速い球、桃子に打てるわけないじゃん!

春日未来
桃子ちゃん残念だったね〜。私も打てなかったよ〜……。

周防桃子
あのピッチャー、何で桃子にまであんな速い球投げるの!?

春日未来
勝負の世界はひじょーだって言うからね。

周防桃子
だからって………!

周防桃子
投手:(……さっき三振させたちっちゃな子が私を睨みながら話している。可愛い。)

周防桃子
投手:(何を話しているのかは聞こえないが、おそらく私のことだろう。)

周防桃子
投手:(確かに小さい子に本気を出すのは躊躇いがある。だがこちらも負けるわけにはいかない。)

周防桃子
投手:(アイドル同士の緩い試合とはいえ、この試合はテレビで全国放送されるのだから……!)

周防桃子
投手:(あ、大丈夫。絶対に当てないから。あんな可愛い子に当てた日にはもう死ねるわね。)

周防桃子
投手:(はぁ〜。試合終わったらほっぺプニプニとかさせてくれないかなぁ。)

周防桃子
……ねえ未来さん。あっちのピッチャー、ずっと桃子の方見てニヤニヤしてるんだけど、気のせい?

春日未来
そう?私には分からないけど……?

伊吹翼
♪〜♪〜

春日未来
どうしたの翼?ご機嫌だね?

伊吹翼
あ、未来!聞いて聞いて!

伊吹翼
この試合活躍したら、プロデューサーさんがいっぱい褒めてくれるんだって〜♪

春日未来
プロデューサーさんが褒めてくれる……?

春日未来
ホント!?

伊吹翼
うん!さっきわたしが3人三振させた時も褒めてもらっちゃった〜♪

春日未来
え〜!翼だけずるいよ〜!

春日未来
よーし、私もプロデューサーさんに褒めてもらうぞー!

伊吹翼
未来頑張れ〜♪

周防桃子
…え?お兄ちゃんに褒められるってだけでそんなにやる気でるの?

伊吹翼
だってプロデューサーさんに褒められると嬉しいでしょ?桃子ちゃんは嬉しくない?

周防桃子
桃子は……別に……。

春日未来
やったー!プロデューサーさん!ホームラン打てましたよ〜!褒めてください!

春日未来
でへへ〜♪

周防桃子
(お兄ちゃんに褒められる、か……。)

春日未来
投手:(……おかしい。何か急に打たれるようになった気がする。)

春日未来
投手:(バットの構えもおぼつかなかった子もまるで別人のようだ。)

春日未来
投手:(見ていると、打った子は必ず監督と思しき男性のもとに駆け寄っている。)

春日未来
投手:(まさか、彼が何らかの方法で急激に上達させている……?)

伊吹翼
次、桃子ちゃんの番だよ。頑張って〜♪

周防桃子
ね、ねえ、お兄ちゃん。

周防桃子
その……桃子も打てたら、ちゃんと褒めてね?

春日未来
投手:(この子も今監督に駆け寄った。まさかこの子も………?)

周防桃子
……。(ぐっ!)

春日未来
投手:(明らかにさっきと違う!?いや、だからといって打たれるとは限らな…)

周防桃子
(カーン!)

春日未来
投手:(打たれた〜!?)

春日未来
投手:(何なのよこの人達!?上達が早すぎでしょ!?魔術でも使ってるの!?)

周防桃子
………ふう。

伊吹翼
桃子ちゃんおかえり〜♪桃子ちゃんのヒット、すごかったよ!

周防桃子
まあ桃子ならこれぐらいは出来るよ。

周防桃子
………それで、お兄ちゃん。

周防桃子
ヒットも打てたし、ホームベースも踏めたから………ちゃんと褒めて。

周防桃子
(なでなで)……えへへ♪
(台詞数: 50)