北沢志保
…もみじ狩りっていったい何なのかしら。
最上静香
藪から棒にどうしたのよ、志保。
北沢志保
ぶどう狩りやいちご狩りなら分かるけど、もみじ狩りって言葉、貴女はおかしいと思わない?
北沢志保
別にもみじを狩ってるわけじゃないのだから、一体何を狩ってるのかしら。
最上静香
…プロデューサー、志保にも説明をお願いします。
北沢志保
知ってるんですか、プロデューサーさん。
北沢志保
…平安時代の貴族が、自然を愛でることを『狩り』って言葉を使っていたんですか。
北沢志保
元々狩猟をしなかった平安貴族だからこその表現方法なんですね。
最上静香
説明ありがとうございます、プロデューサー。
最上静香
…さて、ここで貴女に突き付けなければならない現実があるの。
北沢志保
現実…?
最上静香
志保にとっては、かなり残酷な現実になるわ。
北沢志保
もったいぶらずに教えなさい。どうせつまらない事でしょ?
最上静香
…さっきの、もみじ狩りについての質問なんだけど。
最上静香
未来も似たような質問をしてたわ。
北沢志保
…………え?
春日未来
『えっ!もみじ狩りって落ち葉拾いをするんじゃないんですか!?じゃあ、何を狩るんですか!!』
春日未来
『…何も狩らない?それじゃあ、なんで狩るっていうんですか?』
最上静香
…って言ってたわよ。ね、未来?
春日未来
うんっ!プロデューサーさんも、ちゃんと意味を教えてくれたよ!
北沢志保
…二人が裏口合わせをしてるとかはないわよね?
最上静香
何でそんなピンポイントな打ち合わせをあらかじめしないといけないのよ!!
北沢志保
…あの未来と、疑問に思ったところが同じ…?嘘でしょ…?
春日未来
静香ちゃん、あの未来だってさ!
最上静香
…貴女、バカにされてるのよ。
春日未来
ええっ!?ひどい、ひどいよ志保!!
春日未来
私も、可奈と散々話し合って分からなかったからプロデューサーさんに訊いたんだから!!
北沢志保
げふっ。
最上静香
吐血!?そこまでショックだったの!?
北沢志保
食欲の秋コーナーから借りてきたケチャップよ。
最上静香
手の込んだことをするな!!
春日未来
そういえば静香ちゃん。静香ちゃんはもみじ狩りの意味知ってたの?
最上静香
ええ。もちろん予習済みよ?
春日未来
予習!?あの、伝説の存在の予習を!?
最上静香
予習復習は学生の本分なんだから、ちゃんとやってて当然よ?
北沢志保
【ツンツン】…何ですか、プロデューサーさん。私は心の傷を癒すので手一杯なんですが。
北沢志保
…え?静香もプロデューサーさんに、もみじ狩りについて質問してたんですか?
最上静香
ちょっとプロデューサー!?あれだけ秘密にしておいてくださいって言ったじゃないですか!!
北沢志保
…静香。
春日未来
静香ちゃん♪
最上静香
何よ、その嫌な予感のする笑顔…。
北沢志保
私達…。
春日未来
仲間だね♪
最上静香
げふっ。
(台詞数: 44)