最上静香
ごめんください。七尾百合子さんのお宅でしょうか?
七尾百合子
おや?私を訪ねてくる人なんて珍しい。
七尾百合子
いらっしゃい、お嬢さん。この引きこもりに何の御用かね?
最上静香
七尾百合子さん…いえ、怪盗セブンテイル。貴女に依頼があってきました。
七尾百合子
セブンテイル…懐かしい名前だ。しかし私は泥棒稼業を引退した身でね。
七尾百合子
そもそも誰か依頼を受けてやっていた事でもないんだ。悪いが他を当たってくれるかい?
最上静香
貴女じゃないと駄目なんです!天下の大怪盗と謳われた貴女じゃなければ!
最上静香
お願いします!私の…私の大切な物なんです!
最上静香
あれが無いと…私…私…!
七尾百合子
……やれやれ。昔から女性の涙には弱くてね。我ながら悪い癖だよ。
最上静香
そ、それじゃあ…!
七尾百合子
で、ターゲットは?
最上静香
…この写真の子です。
七尾百合子
君の知り合いかね?
最上静香
…はい。友達です…。
七尾百合子
友達の物を盗む…その意味がわかっているかね?
最上静香
わかっています!だからその、年季の入った物をお願いします。
七尾百合子
ゴミとして処分されたと見せかけるわけか。
最上静香
あと、使い込まれた方がお得じゃないですか。
七尾百合子
なるほど、君は最低だね。最高に気に入ったよ。
七尾百合子
それでは、君の依頼品、見事盗んでみせよう!
七尾百合子
この天下の下着泥棒、怪盗セブンテイルが!!
最上静香
お願いします!どうか星梨花のパンツを!
最上静香
(それから1週間後)
最上静香
もうそろそろ届く頃かしらー。楽しみだわー。
最上静香
手に入ったら何をしましょう?やっぱり穿く?いきなり穿いちゃう?
最上静香
そのままお散歩して、星梨花気分を満喫するのもいいわよね。
最上静香
でも、私の臭いがつく前に、いろいろやっておきたいわ。
最上静香
咥えて、被って、穿いて、確かめて…気づく!
最上静香
なんてね♪(ピンポーン)
最上静香
あ、噂をすれば…はーい!どなたですかー?
春日未来
失礼します。
最上静香
ふぁっ!?み、未来!?どうしたの?怖い顔して…?
七尾百合子
ごめんなさい…捕まって、脅されて…ゲロってしまいました…。
最上静香
えええ!?ちょっ!?貴女プロでしょ!?拷問くらい耐えてよ!
七尾百合子
痛いのはともかく、本を破られるのは我慢できません!
最上静香
痛いのはいいんだ!?
春日未来
静香ちゃん…。
最上静香
待って!未来!これは違うの!話せばわかるの!
春日未来
…………。
春日未来
(ぎゅっ)
最上静香
み、未来…?
春日未来
ごめんね…止められなくて…気づいてあげられなくて。
春日未来
これからは一緒だから…私が付いていてあげるから…病院に行こう?
最上静香
未来…私…私…!!
最上静香
うわあああああん!!ごめんなさいいいい!!
七尾百合子
(大切な親友の優しさ。それが一番彼女の心には堪えたのだ。)
七尾百合子
(きっと彼女は大丈夫。心の友がそばにいる限り、二度と道を踏み外すことは無いだろう。)
七尾百合子
良い話だなー。
春日未来
貴女も反省して。(パンパンパン!パンパンパン!パンパンパン!)
(台詞数: 50)