最上静香
…ついに、始まるのね。私の、夢のステージが。
春日未来
静香ちゃん、お疲れ様!
最上静香
未来。来てくれたのね。
春日未来
当たり前だよ!静香ちゃんの…晴れ舞台だもん!
春日未来
大丈夫?緊張してない?飲み物とか欲しくない?
最上静香
大丈夫よ。むしろ、今までで一番落ち着いているの。
最上静香
不思議よね。ずっと憧れていた舞台に、ようやく立つっていうのに。
春日未来
静香ちゃん…。
最上静香
未来……私のこと、応援してくれてありがとう。
最上静香
私の夢を笑わずに、真剣に応援してくれたのは、未来が初めてだったわ。
最上静香
未来がいたから、私はまっすぐに夢を追いかけることができたの。
春日未来
ううん。私の知ってる静香ちゃんは、最初から夢に向かって一直線だったよ。
春日未来
今日のステージ、頑張ってね!私、最後まで…応援してるから!じゃあね!
最上静香
未来…ええ!私、頑張るわ!
北沢志保
あら。また舞台袖で青ざめていると思ったら、元気そうじゃない。
最上静香
志保。またって何よまたって。
北沢志保
いつだったか、本番前に緊張して震えていたじゃない。
最上静香
そんな昔のことは忘れたし、その時の私とは違うわ!
北沢志保
そう。それじゃあ私、席の方で見させてもらうから。あなたのステージをね。
最上静香
…志保。あなたも、私のこと、本気で見てくれわね。
最上静香
ほんの僅かな時間しかアイドルでいられない私を、あなたはライバルとして認めてくれた。
最上静香
私ね、あの時、すっごく嬉しかったのよ。
北沢志保
当たり前でしょ。本気でトップを目指す者同士なんだもの。
北沢志保
あなたが本気だってことくらい、誰だってわかるわよ。
最上静香
…ありがとう。私がこのステージに立てるのも、あなたが張り合ってくれたおかげよ。
最上静香
それと、勝ち逃げする形になってごめんなさいね?
北沢志保
ふん。私は負けたなんて思ってないから。
北沢志保
見てなさい。私はもっと大きなステージを成功させてみせるわ。
最上静香
ええ、その時は私、絶対に観に行くからね。
北沢志保
……馬鹿。
最上静香
志保…もしかして、寂しいの?
北沢志保
さ、寂しくなんかないわよ!たかがライバルが1人減ったくらいで!
最上静香
たかが、ね。それなら私、今日のステージで、あなたに認めさせてみせるわ。
最上静香
「最上静香は、北沢志保の最高のライバルだ」ってね。
北沢志保
……本当に馬鹿ね。そんなのとっくに…。
最上静香
えっ?
北沢志保
何でもないわ。じゃあ私、席に戻るから。最後までしっかりやりなさい。
最上静香
ありがとう、志保。頑張るわ。
最上静香
……さて。いよいよ、ね。
最上静香
あ、プロデューサー。はい、とても落ち着いています。大丈夫です。
最上静香
私、幸せ者ですよね。こんなに恵まれていて、自分で自分が怖いくらいです。
最上静香
初めは、僅かな時間しか夢を追いかけられない自分のことを、不幸だって思っていました。
最上静香
でも、私には、私の夢をが叶うことを信じてくれた友達がいる。
最上静香
私と本気で競い合ってくれたライバルがいる。
最上静香
一緒に歩んでくれた仲間達が、プロデューサーがいる。
最上静香
私のことを応援してくれた、たくさんのファンがいる。
最上静香
こんなにも恵まれている私が、不幸なはずがない…だから、自信を持って言えます。
最上静香
最上静香は世界一幸せなアイドルだ、って。
最上静香
プロデューサー、最後まで、ここで見ていてくださいね。
最上静香
私の…アイドル最上静香の、ファイナルライブを!
(台詞数: 50)