伊吹翼
(事務所にて)「ねぇねぇ、未来。百物語やらない?」
春日未来
「百物語って、あの怖い話をしてロウソクを消すのを100回やるんだっけ?」
春日未来
「そして最後のロウソクを消すとお化けが出るとか…」
最上静香
「している最中にお化けが現れる、と言う話もあるけれどね。諸説あるから」
春日未来
「どっちにしろお化けが出るんだよね?そんな怖い事するの?」
伊吹翼
「わたしの学校のみんなでやろう、って話になったんだけど…人数が足らなくて…」
最上静香
「別に100人いないといけない訳じゃないんだけどね。1人が複数の話をすればいいのだし」
伊吹翼
「でもせっかくやるのなら本格的に、って事になってね」
伊吹翼
「で、どうかな?未来」
春日未来
「うーん、ちょっと怖いけど…」
最上静香
「百物語なんて肝試しみたいなものだからそこまで怖がる事無いと思うわよ」
伊吹翼
「そうそう。静香ちゃんも来るんだし未来もやろうよ」
春日未来
「静香ちゃんも?なら私も参加しようかな?」
最上静香
「私も半ば無理矢理に誘われたんだけどね…」
伊吹翼
「じゃあ決まりだね。今度の日曜日にやるよ。場所と時間は前日にメールで知らせるね」
春日未来
(そして当日)「うぅ、場所が廃校の理科室だなんて雰囲気あり過ぎだよ〜」
春日未来
「しかも時間が真夜中…もうすぐ日付が変わっちゃうよ〜」
伊吹翼
「あ…未来、遅〜い!」
最上静香
「貴女が最後よ。みんな待ってたんだから」
春日未来
「ごめんごめん。じゃあ、始めようよ」
伊吹翼
「じゃあ、来た順番で」
春日未来
そうして百物語は始まりました。
春日未来
結構怖い話が多かったですが特に何か起こる事もなく順調に進み…
春日未来
「いよいよラスト、私の番だね」
伊吹翼
「未来がどんな怖い話をするのか楽しみ〜」
最上静香
「貴女が最後なんだからとびっきりのを頼むわよ」
春日未来
「任せてよ。じゃあ、私の怖い話は…饅頭怖い、だよ」
伊吹翼
「え…」
最上静香
「な…」
春日未来
そうして私は自慢の怖い話をしました。何故かみんな微妙な顔をしていましたが…
春日未来
「さて、話終わったから後はロウソクを吹き消すだけだけど…」
伊吹翼
「どうしたの?」
春日未来
「最初はどうなるか怖かったけど…百物語って案外大した事無かったなぁ、って」
最上静香
「そう思うのは早いんじゃないかしら?まだ最後のロウソクを消して無いわよ」
春日未来
「でへへ。ここまで来たら何も起こらないよ。大丈夫だって」
伊吹翼
「本当に?」
最上静香
「そうかしら?」
春日未来
「2人共心配性だなぁ。ま、とりあえずロウソク消すよ。何も起こらないだろうけど」
春日未来
笑いながら私はロウソクを吹き消しました。
春日未来
そして私は1人になりました…
(台詞数: 40)