√ ~最上静香~ 13「嫉妬」
BGM
あのね、聞いてほしいことがあるんだ
脚本家
不明
投稿日時
2014-12-31 01:11:18

脚本家コメント
元旦、静香たち4人は初詣に出かける。
未来たちと、なんでもない、かけがえない時を過ごす。
本堂前へ込み合っており、はぐれないようにと、静香はプロデューサーに手を伸ばす。
触れ合う、手。
そして、プロデューサーはこれからのアイドル活動に向けて新曲を考えていることを3人に明かす。
静香は思う。今度こそ、トップアイドルの夢を掴みたいと。
新年。そして、2月へと移り変わり…静香の周りが騒がしくなり始めて…

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最上静香
年明け早々、私たちは新曲製作に着手する。
最上静香
プロデューサーや作曲家さんと協議した結果、曲名はCatch my dreamで決定。
最上静香
そしてプロデューサーの指示で、今回は歌詞に特に力を入れることになった。
最上静香
作詞家さんと綿密な打ち合わせをし、歌詞を紡いでいく。
最上静香
プロデューサーや、仲間に支えられて歩いてきた…。そしてこれから進むステージ…。
最上静香
そうして出来上がった 『Catch my dream』 私も、確実な手応えを感じた。
最上静香
私の思いを込めただけあって、レッスンもすんなり身になじんでいく。
最上静香
充実した日々が過ぎ行くのは早く、もう2月。半ばになるとクラスの女子がなんだか騒がしがった。
最上静香
…ええと、バレンタインデー、だよね? そういえば、私、小さい頃に父親にあげたきりだっけ。
最上静香
「私も、あげてみようかな? プロデューサーに」
最上静香
モブ子「え、なになに? 静香、プロデューサーのこと好きなの~?」
最上静香
「ち、違うわよ! ただ感謝の意味であって…。友チョコみたいなものよ」
最上静香
モブ子「またまた~、照れちゃって♪ 本当は好きなんでしょ~♪」
最上静香
そう、これは日頃の努力を労わってであって、決して恋愛感情などではない。
最上静香
…確かに最初のときと比べれば、私のプロデューサーに対する認識は変わりつつある。
最上静香
でもこれは、プロデューサーを大人であると、みとめ始めているだけだ。
最上静香
それに…私に、プロデューサーに好きになってもらえる要素なんてないもの。
最上静香
とにかく、私は家に帰ってチョコレートの準備に取り掛かる。…一応、手作りで渡すつもり。
最上静香
ここのところ、お世話になりっぱなしだし。これくらいの気持ちは込めないとね。
最上静香
バレンタインデー当日。私は事務所にたどり着く…が。
最上静香
…チョコレート、渡すだけなのに、なんでこんなに手が震えているのかしら…?
最上静香
情けないぞ、最上静香…! いつもありがとうございますって言って渡すだけなんだから…!
最上静香
ドアを少しずつ開け、深呼吸をする。…と、なにやら楽しげな声が聞こえてきた。
最上静香
プロデューサーと…未来だ。
春日未来
「わ…私のチョコレート、受け取ってください!」
春日未来
P「おう。ありがとうな、未来」
春日未来
「えへへ♪ いっぱいい~っぱい想いを込めて作っちゃいましたから!」
春日未来
P「あはは。なんだか俺のこと、好きって言いたげな口ぶりだな~」
春日未来
「えっ、あっ…。そ、そそそ、そんなことないですよ! やだな~プロデューサーさん!」
春日未来
P「だよな~。ははっ」
春日未来
「あは…あはははは!」
最上静香
プロデューサーも、未来も、すごく笑顔で…
最上静香
なのに、私の胸は張り裂けそうなほど痛かった。
最上静香
…なんで? なんでなの……? 私、未来のこと、嫌いなの?
最上静香
ううん、違う。未来は大切な親友。いつも楽しげで、元気を与えてくれる太陽のような娘…。
最上静香
そして、プロデューサーは私を救ってくれた恩人。彼がいなかったら、今頃私は…。
最上静香
そうよ…そうなのに…どうして……こんなに…………
最上静香
「…ぐっ!」
最上静香
私は逃げるように事務所を去った。
最上静香
なんで…わからない……どうしたらいいの? ………わからない、わからない……………
最上静香
寒空の下、少しずつ気持ちが落ち着いていく。徐々に冷静さを取り戻していく。
最上静香
あっ…チョコレート、どこかで落としちゃったみたい。
最上静香
頬が冷たい。いつの間にか、涙を流していたようだ。
最上静香
身体が冷たい。防寒具をつけるのを、すっかり忘れていた。
最上静香
……なによりも、心が冷たかった。
最上静香
未来のことを羨んだ、どす黒い感情…。未来のこと、好きなのに…プロデューサーだって…。
最上静香
どんなにといただしても答えのない質問を切り裂いたのは、携帯の着信音だった。
最上静香
…未来からの、メール?
春日未来
「静香ちゃん、大丈夫?」
春日未来
「私、話したいことあるから。よかったら、いつもの喫茶店で待ち合わせしよう?」

(台詞数: 50)