最上静香
志保…いったいどうしちゃったのかしら…。
宮尾美也
その答えは、このおうどんが知っていますよ〜。
最上静香
お姉様!?うどんが知っているとは、どういうことですか?
宮尾美也
それは、このおうどんを食べてみればわかります。
最上静香
これって、志保がこねていたうどん生地じゃないですか。これがどうしたというんですか?
宮尾美也
まあまあ。まずは口にして、お腹の中でおうどんの声を聞いてください〜。
最上静香
お腹で…?とりあえず、一口食べてみます。
最上静香
あむ…………んんっ!?
宮尾美也
(ウドンメトリー。おうどんに残った人の残留思念を読み取る特殊能力。)
宮尾美也
(優れた使い手は、おうどんを作った人の過去の記憶まで読み取ることができます。)
宮尾美也
(静香ちゃんがミス・フラワーの器を持つならば、もしかしたら…!)
最上静香
…………ぷはっ!!はぁ…はぁ…!!
最上静香
そうか…そういうことだったのね!!
最上静香
【放課後】
北沢志保
はぁ…こんなことになるなんて…克服したと思ったのに。
北沢志保
ううん。変われたと思っていただけで、私は何も変わっていなかったのね。
北沢志保
……明日、クラスの人に何て言おうかしら。……ん?
北沢志保
(教室にまだ誰かいる…?)
最上静香
遅かったわね。待ちくたびれたわよ。
北沢志保
っ!?あなた、1人で残って何をしているの?
最上静香
あなたが倒れたせいで、調理実習の課題を提出できていないのよ。
北沢志保
私、提出は明日でいいと言われたんだけど?
最上静香
あなたはね。でも私は言われていないもの。
最上静香
さあ、早く私のうどんを食べて感想を用紙に書いてちょうだい。
北沢志保
あなた馬鹿じゃないの!?私、うどんが嫌いなのよ!?しかも気を失って起きたばかりよ!?
北沢志保
こんな時にうどんを食べろ!?気が狂っているんじゃないの!?
最上静香
あなたこそ馬鹿言わないでよ。この学園はね、どんな時でもうどんなのよ。
最上静香
あと、これだけは言っておくわ。
最上静香
自分の不甲斐なさの言い訳に、うどんを使うのはやめてちょうだい。
北沢志保
っ!?あ、あなた…どうしてそれを…!
最上静香
知りたい?だったら、私のうどんを食べてみなさい。
最上静香
全ての答えはうどんの中にあるわ!
北沢志保
…………わかった。食べればいいんでしょう。
北沢志保
不味かったら吐き出してやるから。
最上静香
どうぞ。その代わり、美味しかったら素直に美味しいと言ってちょうだい。
北沢志保
ふん……いただきます。
最上静香
(さあ、ついにこの時が来たわ。)
最上静香
(志保。絶対にあなたに美味しいと言わせてみせるわ!)
最上静香
(そして絶対に取り戻してみせる!志保のうどんを!)
(台詞数: 39)