北沢志保
……♪
北沢志保
……あ、プロデューサーさん…何か用ですか?
北沢志保
…私は、買い物に来ただけです。
北沢志保
…一緒に来る?…別にいいですけど。邪魔はしないでくださいね。
北沢志保
何を買いに来たのかって…プロデューサーさんは、本屋さんに今夜のご飯を買いに来るんですか?
北沢志保
ええ、そうです。私の好きな作家さんが、新しい絵本を出したと聞いたので。
北沢志保
この人です。プロデューサーさんも知っていますよね?
北沢志保
…その本、私も気に入ってるんです。本が擦り切れても、何度も読んじゃっているくらい。
北沢志保
…ふふっ。こうやって並んで絵本を見ているのって、少し楽しいかもしれません。
最上静香
志保とプロデューサーじゃない。こんな所で出会うなんて奇遇ね。
北沢志保
…ちっ。
最上静香
何よその露骨な舌打ち!!私何かした!?
北沢志保
はぁ…。はぁ～あ!!
最上静香
異常なまでに大きなため息!!
北沢志保
貴女、少しは空気を読みなさいよ。そんなんだから貴女は最上☆饂飩☆静香なのよ。
最上静香
偶然出会ったのにこの言われよう!!あとミドルネームに饂飩を挟むな!!
北沢志保
…で、貴女は何をしてるのよ。最上†UDN†静香。
最上静香
さして変わってないじゃない!!むしろ鬱陶しさが倍増してるわよ!!
北沢志保
やれやれ、我儘ばかりね。
最上静香
至極真っ当な反論よ!!
最上静香
…はぁ。私はこれを探しに来たのよ。今週発売のアイドル雑誌と、ピアノの楽譜。
北沢志保
貴女、ピアノが弾けたのね。
最上静香
そうよ。これでもアイドル始める前からピアノをやっていたの。
最上静香
今度、星梨花と歌織さんと一緒に演奏する話になって、そのために楽譜を探してたのよ。
北沢志保
貴女の指は饂飩をこねる以外の事が出来たのね。
最上静香
隣でShooting Stars躍ってたの見てるでしょ!?指先まで使って表現してた!!
最上静香
…で、貴女は何を買いに来たの。
北沢志保
静香、本屋に饂飩は売ってないのよ…?
最上静香
私は何を思ってここに来てると思われてるのよ!私だって本を買いに来てるんだから!!
北沢志保
私は絵本を買いに来たのよ。好きな作家さんの新作が出てたの。
最上静香
そういえば貴女、絵本が好きだったわよね。ふふっ、可愛い所があるじゃない。
北沢志保
でしょ?
最上静香
…え、ええ。そこまで間髪入れずに肯定されると反応に困るわね。
北沢志保
( ・´ー・`)ドヤァ…
最上静香
顔!!
北沢志保
┗( ・´ー・`)┛ドヤァ…!!
最上静香
変なポージングつけるな!!
最上静香
…プロデューサーも何か言ってください。というか笑ってないで志保を止めてください!
北沢志保
何を止める必要があるのよ。私は貴女で遊んで愉悦に浸ってるだけよ。
最上静香
それを止めろって言ってるのよ!!貴女は一応、ストイックなアイドルで売ってるんでしょ!?
北沢志保
愉悦せずして何がアイドルか!!
最上静香
愉悦してるアイドルの方が少数派よ!というか愉悦してるアイドルなんていないわよ!!
北沢志保
マジ愉悦。
最上静香
意味がわからないわよ!?
最上静香
…ああ、周りのお客さんが奇異の目で見てる。できれば他人の振りしたいけどそういう訳にも…。
最上静香
ねえ、志保。愉悦してるところ悪いんだけど、訊きたいことがあるの。
北沢志保
なによ。つまらない事だったらもう過度に愉悦るわよ。
最上静香
何よその動詞。話をそらせるために訊くんだけど、私向けの絵本とかってある?
北沢志保
はい、『うどんのうーやん』よ。
最上静香
予想通り饂飩がらみの絵本なのね…って、そんな絵本あるの!?え、嘘でしょ!?
(台詞数: 50)