線路
BGM
Dreaming!
脚本家
平沢ヒラリー
投稿日時
2017-09-14 23:37:03

脚本家コメント
ぎりぎりまで考えましたが何も思いつかなかったのでとりあえず過去作を再投稿してみました。

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最上静香
降りたままの遮断機に鳴り止まない警報器。電車はまだ通らない。
最上静香
長い。暦の上では秋なのに、じんわり汗が吹き出してくるほど暑いのに。
最上静香
最上静香
もし。もしも、この遮断機を越えて、やがて来る電車の前に、身を投げ込めば。
最上静香
きっと、大騒ぎになるのだろう。「新鋭アイドル謎の自殺」「その死に隠された闇」
最上静香
マスコミは多分、そんな適当な見出しをつけて、あることない事書き立てるのだろう。
最上静香
両親は悲しむだろうか。母はともかく、父は悲しむより怒るのかもしれない。
最上静香
学校の友達は、或いは先生は。かつて仲良しで、今は疎遠の小学校の頃の友達は。
最上静香
それから…765プロの皆は、どう思うのだろう。
最上静香
きっと、未来や可奈はわんわん大声で泣くだろう。どうして相談してくれなかったのって。
最上静香
志保はどうだろう。2人を慰めながら、父と同じように何も言わなかった私を怒るのだろうか。
最上静香
大人の人達はどうするのかしら。社長は…ちょっと、想像がつかない。
最上静香
律子さんや小鳥さんは気丈に振る舞いつつもも、どこかで涙を流してくれるだろう。そういう人だ。
最上静香
プロデューサーはどうだろう。やはり悲しむのか、それとも。
最上静香
…なんとなくだけど。あの人はきっと、呆然としていそうな気がする。
最上静香
けど、誰かが檄を飛ばすはずだ。あなたがしっかりしなくてどうするんだって。
最上静香
…誰だろう?伊織さんなのかこのみさんか、それとも千鶴さんあたりが似つかわしいか。
最上静香
そうやって、喝を入れられたプロデューサーはきっとまた前を向いてくれるはずだ。
最上静香
そしてきっとこう思うのだろう。最上静香の事は一生忘れない、と。
最上静香
きっと、そう思ってくれる。ううん、プロデューサーだけじゃない。他の皆だって、必ず。
最上静香
そして、私はずっといつまでも皆の心の中で生き続けて。
最上静香
……
最上静香
………ああ、そうか。
最上静香
こんなにも沢山の人達に思ってもらえて。いつまでも忘れないでいてもらえて
最上静香
私、幸せなんだ。
最上静香
ふと気が付くと、遮断機はとっくに上を向いていた。いつの間に電車が通ったのだろう。
最上静香
…まあいいか。私は今、幸せなんだもの。
最上静香
そう思って踏切を渡ろうとすると、携帯が鳴って。親友からの連絡に、私は返事をする。
最上静香
「もしもし…え、誕生日おめでとう?ええ、どうもありがとう。」
最上静香
電話越しの祝福でも、満ち足りた気持ちになれる。だって、幸せなのだから。
最上静香
お祝いするから何がいい。友人の言葉はいつも単純でストレートだ。だったら、こちらもやっぱり。
最上静香
「うどんが食べたいわ。」

(台詞数: 32)