北沢志保
静香ちゃん!どうしよう〜!(だきっ)
最上静香
な、ななな何なの志保!?何で抱きついてるの!?口調もどこかおかしい……
矢吹可奈
可奈!私の身体だってこと忘れないでよ!
北沢志保
あ、ごめん志保ちゃん……。
最上静香
え?可奈が志保を可奈って呼んで、志保が……え?
矢吹可奈
静香。真剣に聞いてくれる?実は私、北沢志保と可奈は……
矢吹可奈
……身体が入れ替わったのよ。
最上静香
え……えぇぇぇっ!?
最上静香
い、入れ替わったってその……つまり……
北沢志保
可奈です!
矢吹可奈
それで、私が志保。
最上静香
仕草と口調が完全に逆ね。本当に入れ替わったみたい。
矢吹可奈
「みたい」じゃなくて事実、入れ替わったのよ。こっちも信じられないけど。
北沢志保
頭をゴチーン!ってしちゃったと思ったらこうなってたんだよね……。
最上静香
頭打って入れ替わるってまるで漫画ね。
最上静香
にしても、志保…の身体が抱きついてきた時は何事かと思ったわ。
北沢志保
びっくりさせちゃってごめんね静香ちゃん。
最上静香
いいのよ。中身は可奈なんでしょ?
最上静香
たしかに抱きつかれた時は慣れなすぎて鳥肌が立って寒気すらしたけど。
北沢志保
な…
矢吹可奈
心配しなくても私が静香に抱きつくなんて絶対にありえないから。こっちから願い下げよ。
最上静香
わ、分かってるわよそんなこと!
最上静香
というか可奈の姿、声であまりキツイこと言って欲しくないんだけど。違和感が……
矢吹可奈
中身は北沢志保なんだから仕方ないでしょ。何で可奈は許して私には文句なのよ。
最上静香
そっちの方が違和感があるって言ってるのよ。
最上静香
だって志保の身体の方は可奈とベタベタしてるのよく見てるし。
最上静香
それに比べたら可奈の声で志保の言動って……。持ち前の演技力で可奈を演じられないの?
矢吹可奈
入れ替わったことを認知させるために私を出しているのよ。それくらい察して欲しいものだけど。
北沢志保
わー!静香ちゃんも志保ちゃんも喧嘩しないで〜!
最上静香
うっ、ごめんなさい志保……の身体の可奈。
最上静香
それより、これからどうするのよ?日常生活とかお仕事に支障をきたすわよね?戻れるの?
北沢志保
あ、それなら大丈夫だよ。
最上静香
大丈夫って……まさか、互いに互いを演じてお仕事するの?
矢吹可奈
そんなことできるわけないでしょ。
最上静香
じゃあ公に明かすの?入れ替わりましたって……。
北沢志保
それもしないよ。だって……
北沢志保
入れ替わったなんて嘘だから。
最上静香
………はい?
矢吹可奈
最初から私と志保ちゃんは入れ替わってなかったんだよ。静香ちゃん騙された〜♪
最上静香
……ごめん。情報の処理が追いつかない。
北沢志保
貴女、私のふりした可奈に「可奈を演じられないの?」って言ってたわよね?
北沢志保
その横で私は貴女に気付かれず、完璧に可奈を演じていたということよ。
最上静香
なっ……!
北沢志保
それにしても私もびっくりしたわ。可奈ったら、しっかり静香を攻撃できているんだもの。
矢吹可奈
えへへ♪志保ちゃんのことはいつもしっかり見てるから。
矢吹可奈
私も志保ちゃんがあんなに私を演じられてたのはびっくりしたよ!
北沢志保
当然よ。その…可奈のことはちゃんと見てるつもりだから。
最上静香
つまり抱きついてきたのは志保で、冷たい言葉は可奈が言ってて……。
北沢志保
ええ。抱きついた時は私も鳥肌立ったわ。可奈と言い争ってる様は見ていて面白かったけど。
最上静香
色々ショックでもう反撃する気力がないわ……。
(台詞数: 50)