ReRise第42話『溢れてくるもの』
BGM
Thank You!『アイドルマスター ミリオンライブ!』テーマソング
脚本家
遠江守(えんしゅう)P
投稿日時
2017-05-14 19:01:38

脚本家コメント
次回、静香のもうひとつのステージ。

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最上静香
どうして…どうして…どうして?
最上静香
私は、『Shooting Stars』で力を使い果たしたはず。
最上静香
もう、足だって一歩も動かせないというのに。
最上静香
それなのに、どうして…この胸の奥から、熱が溢れてくるの…!?
最上静香
その時、私の頭の中で何かが繋がって。
最上静香
胸の中に、閃きのように。その答えが生まれていた。
最上静香
マイクに、叫ぶように宣言する。
最上静香
「…もう1曲、歌います!」
最上静香
もう1曲。そんな準備など、ありはしない。
最上静香
でも、私には確信があった。
最上静香
左右の舞台袖、そこにいる仲間の姿を見る。
最上静香
何を指示したわけでもないのに、私が目線を向ける前から、みんなはすでに動き始めていた。
最上静香
音源を探して、ノートパソコンを操作している志保。
最上静香
スタッフに頭を下げて、協力を求めている星梨花。
最上静香
照明のパネルを操作している麗花さん。
最上静香
「まかせて」とこっちに手を振る野々原さん。
最上静香
まだ劇場が小さかった頃。スタッフの手も足りなくて、手の空いた人が機材係を引き受けていた。
最上静香
それを思い出して、私はふっと笑みを浮かべていた。
最上静香
あの頃の経験と、言葉にしなくても通じ合う絆があるからこそ、今この時がある。
最上静香
ぱっと会場の照明が消え去って、闇がすべてを覆い隠す。
最上静香
そして、一筋のライトが私を照らし…それが、始まりの合図だった。
最上静香
伝えよう。この胸の中から、溢れ出してくるものを。
最上静香
これは、私たちの歌。
最上静香
マイクに向けて、私は声を絞り出した。
最上静香
「…聞いてください。『Flooding』!」

(台詞数: 25)