喫食卓下 一
BGM
TOWN_RMX
脚本家
Կիշիրա
投稿日時
2017-05-12 23:44:22

脚本家コメント
アイマス関係ないダブステ(ヴィィィ)

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宮尾美也
あら、おはようございます。よく眠れましたか?
最上静香
ああ、少し夢を見ていた。
宮尾美也
当ててみせましょう。悪い夢でしょう?
最上静香
分かるのか?
宮尾美也
うなされてましたから。
最上静香
……そうか。あ、タオル……
宮尾美也
新しいのと取り替えておきましたよ。それと心臓も。
最上静香
丈夫になるなら何よりだ。それよりお前、この匂い……
宮尾美也
はい、たまには私もと思って、いれておきました。どうぞ。
最上静香
まさかお前に気を効かされるとは思わなかっ……
最上静香
おい、お前砂糖を何杯入れればこんな甘さになるんだ。
宮尾美也
あれ、静香さんのを真似してみただけなんですけど。
最上静香
歯が溶けるかと思った。
宮尾美也
ちょうどいい具合に柔らかくなりそうですね。静香さんなら。
最上静香
はあ、勿体無いから飲むが、お前は飲まないのか? 全然手をつけてないようだが。
宮尾美也
私には甘すぎました。歯は大丈夫ですが舌が溶けそうになりましたね。
最上静香
いいでしよ一枚くらい。
宮尾美也
いつもより元気が無さそうですね。
最上静香
……そう見えるか。
宮尾美也
いつもならこの時間、野山を駆け回って遊ぶのに。今日は大人しいです。
最上静香
……そうだな。気障わりな言い方になるが、人生について考えていた。
宮尾美也
人っぽいですね。
最上静香
そう。こんな事を思うのは、私がまだ人間であると言うことなんでしょうね。
最上静香
ただ、私には何もなくなってしまったから。
宮尾美也
……出会ったときも同じようなこと、言ってましたね。
最上静香
あの時もそう思っていたが、お嬢様を含む全ての悩みが、私を生かしていたんだ。
宮尾美也
ああ、もう全部きれいに解決しちゃいましたからね。
最上静香
綺麗では無かったが、全てが終わってしまった。
宮尾美也
運動会が終わったあとの子供みたいなこと言ってますね。
最上静香
……何とでも言え。
宮尾美也
それでは、暇潰しにこの街の昔話でもしましょうか?
最上静香
街? ここ街だったのか。
宮尾美也
何で人が居なくなったのか。ですよ。
最上静香
勝手に話せば良いのに。
宮尾美也
お、のってきましたね。それはねずばり……
宮尾美也
呪いなんですよ。
最上静香
……またそういう話か。あいにく現実主義者なんだ。知ってるでしょう。
宮尾美也
色々見てきたわりには強情ですね。
宮尾美也
でもね、この呪いはどこかの猫さんみたいにショッキングな類じゃありませんよ。
宮尾美也
とある恋が産んでしまった。世にも悲しい呪いの話なんです。
最上静香
それ、何でお前が知ってるんだ。
宮尾美也
近い街ですからね、伝え聞きました。さてさて、その二人の男女は隣の国の生まれでした。
宮尾美也
その男女は幼い頃からとても仲が良く、ずっと二人で遊んでいたのです。ですが……
最上静香
その話、長くなるか?
宮尾美也
……
宮尾美也
二人は恋をするにはあまりに身分が違いすぎて、反対されてこの街に逃げ込んできたんです。
最上静香
最初から要点だけ話せばいいのに。
宮尾美也
その二人は地下深くに囚われたまま、ずっと魂だけがここを彷徨っている……
宮尾美也
というわけで今から、探しに行ってみませんか?
最上静香
……コーヒー飲んだらね。

(台詞数: 50)