最上静香
まさか恵美さんからテニスに誘ってくれるなんて思わなかったです。
所恵美
へへっ、あたしだってそれなりに出来る方なんだから。これでも学校一テニスが上手いほうなんだよ
所恵美
だから静香も遠慮なくやっちゃっていいからね。
最上静香
恵美さんこそ、私に遠慮なんかいらないですからね。
所恵美
お、いうね~。じゃあ最初から飛ばしていくよ!(シュルッ…パン)
最上静香
良い打球ですね。(キュッ)
所恵美
静香ー!その打球…消えるよ。
最上静香
えっ…(フッ…)「15ー0」
最上静香
打球が…消えた!?
所恵美
んじゃ、もう一回消えるサーブいくよー!(シュルッ…パン)
最上静香
(にこっ)…恵美さん、ボールは消えたりなんかしないですよ。(スッ…パン)
所恵美
お、やるねー♪じゃあこれはどうかな?(バン!)
最上静香
……!?
所恵美
へっへー、ボールが増えて見えるでしょ。どれが本物かなー?
最上静香
ふっ…ボールは増えたりなんかしないですよ。(パァン)
所恵美
お、これも返しちゃうかー。(パァン)
最上静香
じゃあ次は私が行きます…ね!(スパァン)
所恵美
!?(ドン…)「15ー15」
所恵美
全く見えなかった…
最上静香
どうしたんですか恵美さん?まさか、もう終わりですか?
所恵美
まっさかー!私の実力はまだまだこんなもんじゃないよ。
所恵美
(静香相手に…まさかこれを使うことになるとはね…)
所恵美
アタシのとっておき…見せてあげるよ。(シュッ…パン)
最上静香
どんな球だって返してあげま…(コロコロ…)
最上静香
ボールが……跳ねない…。「30ー15」
所恵美
零式サーブ。どう、返せないでしょ。
最上静香
恵美さん…(ここまでの実力だったなんて…)
所恵美
ほらほら、どんどん行くよ!(シュッ…パン)
最上静香
(コロコロ…)「40ー15」
最上静香
こんなサーブ…どうやって返せっていうのよ…。
最上静香
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最上静香
「ゲーム恵美 5ー0」
最上静香
はぁ…はぁ…
所恵美
どうしたの静香?ほら、あれ打ってごらんよ。あの早い打球、サーブでもできるんでしょ。
最上静香
(ギリ…)お望みなら…打ってあげますよ!(ドバァン!)
所恵美
へへ、来たね。(ブゥウン)
最上静香
(ピタッ)う…嘘でしょ…。ボールが…止まった…?何なのあの空間は!?
所恵美
ブラックホール。スイングで空間を削り取ることでどんな打球も止めてしまう技だよ。
最上静香
そんな…それじゃあ私は……どうやったら勝てるっていうの…。
所恵美
残念だけど…もう静香に勝ち目はないよ。
最上静香
……まだ…まだ諦めない!きっと逆転できる何かがあるはず!
所恵美
にゃはは!静香ならそういうと思った。じゃあ続けようか、楽しいテニスをね。
所恵美
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所恵美
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所恵美
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最上静香
ふふっ、楽しそうですね恵美さん。
所恵美
………。
最上静香
そのまま楽しい夢の続きを見ていてください。
最上静香
………一人でね。(コロ…)
最上静香
『ゲームセットウォンバイ!静香!6ー0!』
(台詞数: 50)