最上静香
ふふっ。美也さんが作ってくれたお花の冠、可愛いわね。
最上静香
…可愛すぎて、私にはちょっと似合わないかもしれないけど。
北沢志保
そんなことはないわ。思いのほか似合ってるわ。
最上静香
……。
北沢志保
どうしたのよ、静香。人が珍しく褒めているのだから、ありがたく受け取りなさい。
最上静香
貴女、何でここにいるのよ。しかもなに、その恰好は。
北沢志保
私も、貴女に何かをかけてあげようかと思っただけの事よ。
最上静香
何かって、嫌な予感しかしないのだけど。その袋の中に入ってるのかしら?
北沢志保
塩をかけてあげるわ。
最上静香
いらないわよ!しかも予想通りの袋の中身だったじゃない!!
最上静香
貴女もしかして、そのためだけに二か月遅れのサンタ服を着てるの!?
北沢志保
そんなわけないじゃない。
最上静香
…それはそれで安心したわ。いや、他にも安心できない要素はあるのだけど。
北沢志保
10か月先取りのサンタ服よ。
最上静香
否定するポイント!貴女はあわてんぼうのサンタクロースじゃないでしょ!?
北沢志保
まあ、私がサンタかどうかなんて些末なこと、どうでもいいのよ。
最上静香
貴女が奇異な目で見られなかったか、アイドルとして心配なんだけど。
北沢志保
花の輪を被って、何かいい事でもあったのかしら?
最上静香
あったといえばあったけど…どういう意図かしら?
北沢志保
あれでしょ?お店が新装開店した時に店先に並ぶフラワースタンド的な。
最上静香
違う!確かにライブの時とかにもいただくけど、そうじゃないわよ!!
北沢志保
うどん屋を新装開店したんでしょ?今度ただで食べさせなさい。
最上静香
してない!私はアイドル一筋よ!!
北沢志保
花の輪だったら、どちらかと言えば鼻輪の方が似合いそうね。貴女。
最上静香
誰が牛か!!
北沢志保
ほら、もーって鳴きなさいよ。もーもー。
最上静香
…このお花の冠、美也さんが作ってくれたのだけど。
北沢志保
も゛っ…。
北沢志保
……。
最上静香
美也さんが作ったものをネタにした罪悪感で言葉を失ったって顔してるわよ、志保。
北沢志保
もー…。
最上静香
鳴いた!?
北沢志保
ほら、私も鳴いたんだから貴女も鳴きなさいよ!!
最上静香
言う言葉無くなったからってごり押してんじゃないわよ!だれが鳴くものですか!!
北沢志保
鳴いてよぉ…ぐすっ。
最上静香
泣き落とし!?
北沢志保
まあ、嘘泣きだけど。
最上静香
知ってるわよ!目薬がちらちら見えてたわよ!!
最上静香
…はぁ。貴女、本当に何しに来たのよ。ちょっかいや嫌がらせなら帰ってもらえる?
北沢志保
…私も。
北沢志保
…私も、お花の冠が作りたかったの。美也さんに教えてもらって…。
最上静香
端っから素直にそういいなさいよ。今は美也さんはいないけど、私でよければ教えるわよ。
北沢志保
饂飩臭くなりそうだから遠慮しておくわ。
最上静香
損なわけないでしょ!あと饂飩は臭くない!!
北沢志保
貴女より美也さんに教わりたいわ。美也さんはいつ戻ってくるの。
最上静香
別の所で撮影してくるみたいだから、しばらく戻ってこないわよ。
北沢志保
えっ。
北沢志保
…い、一緒にお花の冠作りたい…です。
最上静香
そこまで下手に出なくても、普通に言ってくれれば普通に教えるわよ!?
(台詞数: 49)