最上静香
昴、ちょっといい?相談にのってもらいたいのだけど。
永吉昴
うどんのこと以外なら、いいぜ。
最上静香
失礼ね…。うどんのことじゃなくて、家族のことよ。
永吉昴
ああ。「私には時間が無いんです」ね。
最上静香
何それ…。まあ、それはともかく話を続けるけど。
最上静香
お父さんに言われたのよ。アイドルを辞めるか、条件を呑むか選びなさいって。それで困ってて。
最上静香
条件は、週6のうどんを週3まで減らすってこと…。
永吉昴
やっぱりうどんじゃねえか…!っていうか、週6は食べすぎだろ!?
最上静香
…週1回は自分の好きなものを食べられるのに。何を考えてるのかしら…。
永吉昴
静香の父さんも付き合わされてるのかよ!?週3で妥協するとか、ずいぶん聖人だな!?
永吉昴
そこは、娘の夢を人質に取るまで追い詰められてる父さんを、少しでも気遣ってやれよ!
最上静香
この件では、お母さんも、お父さんの味方をしててね…。
永吉昴
いや、まあ。そりゃそうだろ…。
最上静香
『うどんなら茹でるだけで楽なのに!静香、すぐにアイドルやめるって言いなさい!』って…。
永吉昴
ダラ主婦じゃねえか!?静香と静香の母さんは、今すぐ父さんに謝れよ!
最上静香
で、相談なんだけど…。
永吉昴
あーうんうん聞きたくない。
最上静香
週7でうどんとアイドルを両立してる家があれば、お父さんも納得するんじゃないかって。
永吉昴
うわあ…。斜め上すぎるだろ…。
最上静香
昴って、たしか両親が共働きだから、ご飯作ったりするのよね?
永吉昴
ロックオンされてる!?いや、絶対無理だから!!
最上静香
そう…。だったら、やよいにお願いしようかしら。食費を負担すれば、引き受けてくれそうね。
永吉昴
やめろぉ!ただでさえ食育に不安のある高槻家を巻き込むなぁ!!
最上静香
じゃあ、やっぱり昴が!
永吉昴
絶対いやだああああああ!
二階堂千鶴
…ちょっと!あなたたち!
二階堂千鶴
いったいどういたしましたの?騒がしくて、表まで声が聞こえてきましたわよ?
永吉昴
やった!常識人枠!助かった…!
永吉昴
聞いてくれよ、千鶴～!かくかくしかじか～
二階堂千鶴
…なるほど。話は、わかりましたわ。
二階堂千鶴
静香。わたくしも、他人の好みに口出ししたくはありませんが、あなたのそれは度を越してます。
二階堂千鶴
うどんのような白い炭水化物だけでは、栄養も彩りも足りませんわよ?
二階堂千鶴
赤のお肉に、緑や黄色のお野菜。青のお魚と、バランスよく摂ることで…
最上静香
…?赤の七味に、緑のネギ、黄色の天かす。完璧じゃないですか?
二階堂千鶴
なんですの、そのこじつけは!?
二階堂千鶴
あと、お魚は?青は!?
最上静香
私が、私自身が!蒼ですから!
二階堂千鶴
こ、この子は…!
二階堂千鶴
もう、堪忍袋の緒が切れましたわ!静香、あなたには教育が必要ですわね!
二階堂千鶴
こっちの部屋に来なさい!あなたには、食事の基礎を一から教えて差し上げます!
永吉昴
いいぞ、やれー!頼んだぞ、千鶴!
二階堂千鶴
……!!…!?…???
最上静香
……!……?……!……!!!
永吉昴
…おっ!出てきた!
二階堂千鶴
……。
永吉昴
え、ちょっと、千鶴…。どうしてこっちから目をそらすんだよ…。
最上静香
…昴、私間違ってたわ!うどんだけでは、バランスが悪かったのね!
永吉昴
…お、おう。
最上静香
その反省を踏まえて、週7日の肉うどん!是非とも昴にお願いしたいの!
永吉昴
うああああああ!やっぱりうどんじゃねえか!!
(台詞数: 50)