最上静香
さて、そろそろ私達も……
野々原茜
もしもし、そこのお嬢さん。茜ちゃんはいらんかね。
最上静香
あ、その前に準備をしないと。今日はとても歩きそうだし。
野々原茜
あれ、茜ちゃん無視されちゃってる?もしかして茜ちゃんが見えないの?
最上静香
えーと、これとこれと……あ、これも出しておこうっと。
野々原茜
そういう時はオプションの音声設定から、茜ちゃんの声だけミュートされてる可能性があるから、
野々原茜
チェックを外して音量を最大にしてね。
最上静香
いったい何の用なんですか。
野々原茜
うわ、久しぶりに会ったってのに淡白。白身魚かな?いただきまーす。
最上静香
もう会うことは無いみたいな事言ってたでしょう。どういう事だ。
野々原茜
うわいきなり素になった。茜ちゃんもやる事が多くてさ、茜ちゃん要る?
最上静香
いらない。偶然にもこちらも多忙だ、また今度にしよう。
野々原茜
二人旅?あの子は?
最上静香
今は寝てる。
野々原茜
あ、そういう設定なんだ、メンゴメンゴ。
野々原茜
……
野々原茜
……せりちゃん。
最上静香
……!
野々原茜
お!反応した!気になる?気になるよね!せりちゃんは今どうなっているのか!
野々原茜
なんとか元気だよ。
最上静香
あ、結構普通に発表するのね。そうか、元気か。
最上静香
って、病気はどうなった?もしかしておまえがなんとかしてくれたのか?
野々原茜
さあ、猫の呪いとかじゃないかにゃあ?
最上静香
……呪い、ね。こんなややこしい事になった以上、何が呪いなのか分からないな。
野々原茜
あー、茜ちゃんのこのフォルムもそうかもしれないもんね。人に肩入れした罰的な。
最上静香
……今回の一番の被害者は、
野々原茜
クリボー?
最上静香
……もしかすると、おまえなのかもしれないな。
野々原茜
んー、ないない。茜ちゃん楽しんでばっかだもん。被害者って言う話するなら一番は勿論。
野々原茜
しずちゃんでしょ。だって一人だけ嘘つきじゃないもん。
最上静香
……
最上静香
私実は肩甲骨が無いんだ。
野々原茜
いやいきなりそんな雑な嘘つかれても。茜ちゃんにツッコませるのやめてくんない。
野々原茜
まあ、でもこれからは、二人で楽しむと良いよ。って感じの事を言いに来ただけ。
最上静香
その為だけにこんな長いくだりを。
野々原茜
じゃ、茜ちゃんはもう行くけど、なんかあったら呼んでね、約束。
最上静香
……
野々原茜
あ、ちなみにこの約束永遠に有効だよ!今ってしずちゃんも不老不死なんでしょ!じゃあね!
最上静香
ひとつ、聞きたいことがある。
野々原茜
茜ちゃんは肩甲骨あるよ。
最上静香
おまえは、永い時を生きて、その運命を呪った事が無いのか。
最上静香
人の業に、自らの命を、諦めた事は無いのか。飽きた事も無いのか。
野々原茜
え、無いけど。なんで?
最上静香
また即答。不老不死の運命には、そのような負が付き物だと聞く。
野々原茜
……そんなこと言うやつってさ、多分不老不死になった事無いよ。
野々原茜
何が起こっても楽しいし、起こらなくても楽しいし、会っても別れても会わなくても別れなくても
野々原茜
何をしてもしなくても出来ても出来なくてもいてもいなくてもあってもなくてもなんでもなくても
野々原茜
生きてても死んでても生きてなくても死んでなくても、楽しくなかった事なんてないし。
野々原茜
それにね、飽きる程同じ物を見た事が無いよ。見れば見るほど全部違うでしょう。
野々原茜
美味しいものだって!いくら食べても食べ足りないもんね!
(台詞数: 50)