箱崎星梨花
「ねえねえ、しずかママ。これなあに?おうちで見つけたの!」
最上静香
あら、懐かしいわね。クレシェンドブルーのCDじゃない。
箱崎星梨花
「くれしぇんどぶるー?」
最上静香
えっとね…実は、あなたのママは昔、アイドルをやっていたのよ。
箱崎星梨花
「アイドルって、おうたをうたったり、おどったりする、あのアイドル?」
最上静香
そうよ。これはその時に出したCDね。
箱崎星梨花
「すごい!ママ、アイドルだったんだ!」
最上静香
確か動画も…あったあった。これ、みんなで初めて歌ったステージよ。
箱崎星梨花
「ふぇ〜。ママたち…キラキラしててかわいい!」
最上静香
ふふっ、ありがとう。
箱崎星梨花
「でも、どうしてアイドルをやめちゃったの?あきちゃったの?」
最上静香
いいえ。アイドルはとっても楽しいもの。飽きたりなんかしていないわ。
最上静香
ただね…色々あったのよ。お家の都合とか、自分のやるべきこととか…色々、ね。
箱崎星梨花
「そうなんだ…。」
最上静香
それにね、今はアイドルよりももっと大切なものがあるから。
箱崎星梨花
「たいせつなものってなあに?」
最上静香
あなたよ。ママにとって、一番大切な愛娘。そうでしょう?
箱崎星梨花
「…えへへ。」
最上静香
(あの時間は、私にとっても、とても大切な、夢のような時間だった。)
最上静香
(同じ夢を持った仲間と共に、夢中になって追いかけ続けた…大切な思い出。)
最上静香
(当時のメンバーは、別々の道を歩いてしまった。もうあのメンバーが揃う事はないだろう。)
最上静香
(でも、あの大切な日々は、今も私の中にある。今でも私を励ましてくれる。)
最上静香
本当に…懐かしいわね…。
箱崎星梨花
静香さーん!ただいま戻りました!
最上静香
おかえりなさい、星梨花。
箱崎星梨花
「もー!ママったらおトイレ長いよー!」
箱崎星梨花
こ、こら!大きな声で言わないの!
箱崎星梨花
静香さん。この子、うるさくしてご迷惑をおかけしたりしていませんか?
最上静香
いいえ。とっても良い子だったわ。あなたにそっくりね。
最上静香
…あら?もうこんな時間じゃない。私、そろそろ行かないと。
箱崎星梨花
お仕事ですか?
最上静香
ええ、歌番組の収録があるの。また今度、ゆっくりできる時に会いましょう。
箱崎星梨花
「しずかママ、ばいばい!」
箱崎星梨花
あっ、また!ごめんなさい。この子ったら静香さんのこと、ママって呼ぶんです。
最上静香
何度も遊んだり、面倒を見たりしているものね。懐いてくれるのは嬉しいわよ?
最上静香
それに、私だって本当の娘のように大切だって思っているわ。
箱崎星梨花
えへへ、ありがとうございます。
箱崎星梨花
それではお仕事、頑張ってくださいね!
最上静香
ええ、行ってきます!
最上静香
(アイドルを続ける人、別の夢を追う人、家庭を持つ人…みんな其々の道を歩んでいる。)
最上静香
(だから、私も歩き続けよう。私が選んだ、夢へと続くアイドル道を!)
最上静香
アイドル・最上静香、歌います!!
(台詞数: 42)