ミリオン童話「裸の王様」
BGM
創造は始まりの風を連れて
脚本家
CRバルスP@禁酒中
投稿日時
2016-09-20 19:43:58

脚本家コメント
少しアブノーマルな内容です。
次は美女と野獣をやりたいです。

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七尾百合子
昔々とある国に、オシャレが大好きな王様がいました。
七尾百合子
王様は、度々商人を城に招いては、世界中の様々な服を買っていました。
七尾百合子
王様の洋服箪笥は常にいっぱい。商人にとっては良いお得意様でした。
七尾百合子
そんな王様の噂を、1人の商人が耳にしました。
箱崎星梨花
これは上手くいけば凄く儲かりそう!何を高く売りつけようかなぁ。
箱崎星梨花
そうだ!あの服にしよっと!
七尾百合子
次の日、商人は王様のもとを訪ねました。
箱崎星梨花
王様、私は旅の商人でございます。本日は王様に、珍しい服を用意しました。
最上静香
ほほう。愛い奴よのう。その服とやらをもっと近くで見せよ。
箱崎星梨花
はい、こちらでございます!
最上静香
おお…?こ、これは…。
七尾百合子
商人が服を取り出すと、周りの家来達がざわつき始めました。
七尾百合子
それもそのはず。商人の手には服どころか何も見えなかったのですから。
箱崎星梨花
これは愚者には見えない衣でできた服なのです。どうです?高貴な輝きが見えますよね?
最上静香
なるほどのう…愚か者には見えんとな。確かに珍しいのう。
箱崎星梨花
もちろん、聡明な王様にははっきりと見えますよね?
最上静香
………………。
最上静香
もちろんじゃ。
七尾百合子
王の言葉に、家来は「流石は我らが王だ!」と湧き立ちました。
箱崎星梨花
それではこの服、買ってもらえますか?
最上静香
まあ待て。服の良さはデザインだけでは決まらんよ。もっと確かめねば。
箱崎星梨花
確かめる…と言いますと?
最上静香
我はダンスが趣味でな。その服が動きやすい服か確かめたい。
最上静香
そなた、その服を着て踊ってはくれぬか?
箱崎星梨花
わ、私がですか!?
最上静香
うむ。頼んだぞ。これは命令じゃ。
箱崎星梨花
わかりました…それでは…失礼します。
箱崎星梨花
……着替えました。踊りますね?
最上静香
うむ。
七尾百合子
王様に満足してもらえるよう、商人は精一杯踊りました。
最上静香
うむ!素晴らしい舞じゃった!そなた、踊り子でもいけるのう。
箱崎星梨花
お褒めに預かり光栄です。それでは、今度こそ服を買っていただけますね?
最上静香
そういえば、我はポメラニアンを飼っておるのじゃ。
最上静香
ポメと遊んですぐに傷む服だと困るのう。そなた、ポメと遊んでみよ。
箱崎星梨花
ええ!?この状態で犬と!?
最上静香
駄目なのか?そうか…ならばこの話は無かったことに…。
箱崎星梨花
やります!やりますから、ポメ様をこちらに連れてきてはいただけないでしょうか!
最上静香
よくぞ言った!行け!ポメよ!
箱崎星梨花
よしよーし、可愛い犬さんですねー。
箱崎星梨花
きゃっ!ちょっと待って!そんなとこ舐めちゃ駄目です!
箱崎星梨花
や、やめなさいっ…もう!いたずらしちゃダメですよ!こら!
箱崎星梨花
あっ……。
七尾百合子
…………そして。
箱崎星梨花
ど、どうですか…はぁ、はぁ…この服、買ってもらえますか?
最上静香
うむ。高値で買い取らせてもらおう!
箱崎星梨花
あ…ありがとうございます…。
七尾百合子
こうして、王様は素敵な服を手に入れ、商人は多額の報酬を得ましたとさ。
七尾百合子
めでたしめでたし!
最上静香
(馬鹿で良かった。)

(台詞数: 49)