北沢志保
静香お嬢さま、お誕生日、おめでとう♪志保、とってもうれしいな♪
北沢志保
志保、今日はお嬢さまのために、プレゼントを用意したんだよ。
北沢志保
受け取ってほしいな。絶対だよ?
最上静香
……ねえ、志保。私はどんな顔をすればいいのよ。
最上静香
呼び出されたと思ったら、こんなフリフリのエプロンを着た志保のこんな姿を見せられて…。
北沢志保
……笑いなさいよ。
最上静香
志保…?
北沢志保
滑稽でしょ?笑えるでしょ?笑えばいいじゃない!!
北沢志保
何をプレゼントすればいいのか思いつかずに今日を迎えて、破れかぶれでこうなったのよ。
北沢志保
惨めでしょ!哀れでしょ!ほら、笑えばいいじゃない!!あーはっはっはって笑いなさいよ!!
最上静香
わ、笑わないわよ!?志保が一生懸命考えてくれたんだから、笑うわけないじゃない!!
北沢志保
ククク、ハッハッハ、ハァーハッハッハッハ!あーっはっはっはっはっはっは!!!!
北沢志保
ククク、ハッハッハ、ハァーハッハッハッハ!あーっはっはっはっはげげごぼうおぇっ。
最上静香
吐っ…むせっ!?ちょっと、志保、大丈夫なの!?
北沢志保
うう…うえええええぇぇぇぇぇぇぇん…ひっく…うわあああああああああああん……。
最上静香
泣いた!?ほら、ハンカチ貸すから涙拭きなさい!!
最上静香
――――――――――。
北沢志保
さて、今日は貴女の誕生日なわけなのだけど。【キリッ】
最上静香
仕切り直そうとしてるところ悪いけど、貴女が号泣した事実はなくならないわよ。
北沢志保
そんな小さなこと気にしてたらダメよ。もっとおおらかになりなさい。器量大きくなりなさい。
最上静香
いや、私のお気に入りのハンカチが涙と鼻水でべちゃべちゃなんだけど。
北沢志保
饂飩柄のハンカチだったわね。
最上静香
どんなハンカチよ!綺麗な蒼だったでしょ!?
北沢志保
小麦粉と鰹節の匂いがしたわ。
最上静香
する訳ないでしょ!!
北沢志保
そんなにかっかするといいことないわよ。…胸が小さいから、怒りっぽいのかしら。
最上静香
関係ない!!怒りっぽいで言えば貴女の方がよっぽど怒りっぽいわよ!!
北沢志保
…私が、怒りっぽい?
最上静香
なにショックを受けてるのよ。その通りでしょ?
北沢志保
私が怒りっぽい…。
北沢志保
貴女にバカにされて心が傷ついたわ。賠償請求として、敬意をこめて志保お義姉さんと呼びなさい。
最上静香
貴女絶対に傷ついてないでしょ!余裕綽々じゃない!!
北沢志保
当然でしょ。貴女とは違って、私の心はスイカバーより強固なのよ。
最上静香
それ、割と普通の硬さよね。せめてあずきバーっていいなさいよ。
北沢志保
スイカバーをバカにしちゃだめよ。その気になればガン○リウム合金すら貫けるんだから。
最上静香
その何とか合金が何なのかよく分からないけど、絶対スイカバーが貫いたわけじゃないわよね。
北沢志保
つまり、それほど硬いってことなのよ。
最上静香
その割にはさっき号泣してたわよね。
北沢志保
幻覚でも見たんじゃない?貴女の誕生日である今日が楽しみすぎてワクワクして眠れなかったのね。
最上静香
遠足前の子供じゃないわよ!昨日も10時には布団に入ってたわよ!!
北沢志保
10時って、ずいぶんとお子ちゃまなのね。やっぱり私の方がお義姉さんじゃない。
最上静香
学校と仕事があるんだから早く寝るにきまってるでしょ!?体調管理は大人の基本よ!!
最上静香
…というか私は今日誕生日なのに、なんで貴女におちょくられないといけないのよ。
北沢志保
……。
最上静香
…黙ってないで答えなさいよ。
北沢志保
面と向かっておめでとうっていうの、恥ずかしくて…照れ隠しだったのよ。
北沢志保
…誕生日おめでとう、静香。これからも、いい仲間で…いいライバルでいなさいよ。
最上静香
…ありがとう、志保。
北沢志保
今日はお義姉ちゃんにたっぷり甘えなさい。特別に許可するわ。
最上静香
前言撤回よ。粛清してやるから歯ぁ食いしばりなさい。
(台詞数: 50)