箱崎星梨花
良いなぁ…月初ガシャ…かっこいいなぁ…イベントも走りたいなぁ…。
箱崎星梨花
ううん!駄目…私は絶対に無課金になるんです!
箱崎星梨花
…でも…ちょっとだけ…だめ!だめです!…でも…。
最上静香
星梨花さん。
箱崎星梨花
ッ!?し、静香さん!?どうしたんですか?
最上静香
…課金をやめるの、辛い?
箱崎星梨花
い、いえいえ!そんな事ありません!
箱崎星梨花
今だって、退院したら何をしようかなーって考えていたところなんです。
最上静香
…嘘が下手ね。
最上静香
…星梨花さんはどうしてソシャゲーに課金するの?
最上静香
ゲームが楽しいから…確かにそれもあるでしょう。でも、本当にそれだけですか?
箱崎星梨花
わ、私は…。
最上静香
聞かせてちょうだい。貴女の本当の気持ち。
箱崎星梨花
…最初は、ソーシャルゲーム自体ただの気晴らしだったんです。
箱崎星梨花
知っているかもしれませんが、私、大学生なんですよ。今年の春に四年生になりました。
箱崎星梨花
毎日毎日研究で忙しくて、朝から夜中まで研究室に籠っていました。泊まり込む日もありましたね。
箱崎星梨花
だから、息抜きでやれることって、ソーシャルゲームくらいしか無かったんです。
箱崎星梨花
ただ…研究が忙しくなるにつれて、ストレスも溜まって、ストレス解消に課金するようになって…
箱崎星梨花
あとは…静香さんも知っている通りです。元々不健康な生活をしていたせいもありますが。
箱崎星梨花
私にとって課金はストレスの解消法なんです。今だって…課金できなくて…苦しいんです。
最上静香
星梨花さん…貴女の苦しみを、私は理解できないかもしれない。
最上静香
でも、貴女には貴女を理解しようとしてくれる人がいるわ。課金よりも大切な存在が。
箱崎星梨花
課金よりも…?それは一体…?
最上静香
貴女の家族よ。…実はね、今、貴女のお父様と電話しているの。
箱崎星梨花
えっ!?ぱ、パパと!?
最上静香
お父様、言っていたわ。「何故こんな事になったのか、娘の事がわからなくなった」って。
最上静香
それに、心配で何度も病院に来ていたそうよ。
箱崎星梨花
でも、お見舞いには一度も来てくれなかったのに…。
最上静香
どんな顔をして会えばいいかわからなかったらしいの。貴女達、似た者親子ね。
最上静香
だから、貴女の本音を聞かせたかったのよ。…星梨花さん、お父様とお話して?
箱崎星梨花
……もしもし…パパ?うん…星梨花…です。うん…元気…。
箱崎星梨花
ううん!違う!パパは何も悪くないの!私が勝手にお金を使って…パパが仕送りしてくれたのに!
箱崎星梨花
ごめんなさい…パパ、こんな事になって…ごめんなさい…ごめんなさい…!
箱崎星梨花
私、パパに会いたい…!今じゃなくて…きちんと退院してから、パパに会いたい…!
箱崎星梨花
…私、頑張るから。大好きだよ、パパ…。バイバイ…。
最上静香
……星梨花さん。
箱崎星梨花
静香さん…私、無課金に戻れますか…?
最上静香
…………。
最上静香
絶対に大丈夫です!星梨花さんは絶対に大丈夫!
最上静香
私がついていますから。安心してください。ね?
箱崎星梨花
…静香さん。
箱崎星梨花
…よろしく、お願いします…!
最上静香
こちらこそ。貴女は一人じゃないわ。一緒に頑張りましょう。
最上静香
(今度こそ、絶対に間違えない!絶対に患者を救ってみせるわ!)
(台詞数: 44)