田中琴葉
ミーナ様、大丈夫ですか!?
最上静香
私は大丈夫よ……リーフちゃん。
田中琴葉
その呼び方……記憶が戻ったんですね。
最上静香
何とかね…私のこと、リーフちゃんのこと、そして……
最上静香
リーナのこともね…。
田中琴葉
ミーナ様…私は……ミーナ様とのお約束を果たすことができませんでした…
最上静香
いや、悪いのは私なんだ。
最上静香
私は…逃げていたんだ。だからリーフちゃんに無茶なお願いをしたんだよ。
最上静香
私の記憶を消し、顔を変えさせ、リーナから私を遠ざけることで…
最上静香
そして…万が一接触してしまったら……私を消してほしいって言ったんだっけ?
田中琴葉
私は……私には……どうしてもミーナ様を消すような真似はできませんでした…
最上静香
リーフちゃんは優しいからね。無茶なお願いだっていうのはわかってたわ・
最上静香
ごめんね、辛かったでしょ。
田中琴葉
ミーナ様……。
最上静香
………。
最上静香
小さい頃からあの子は天才だった。
最上静香
体力的なこと以外は優秀で私達の自慢のだったよね。
田中琴葉
はい、そしてそんなあのお方を守るために、ミーナ様は私から剣術を教わっていました。
最上静香
ただ……あの子は私のことを好いていたんだよね。
田中琴葉
そうですね、ただ好きなだけでしたら仲の良い姉妹でしたのですが…
最上静香
異常……だったんだよね。
最上静香
いつもべったりくっついていて私から片時も離れようとしなかった……
最上静香
そして、リーフちゃん以外の私に関わる人に対しての嫉妬心が強かった…
最上静香
天才が故に私に関わろうとした人の記憶を片っ端から消していったのよね。
最上静香
自分の作った道具で……。
田中琴葉
はい、あのままではいずれ何をしでかすかわからなかったので
田中琴葉
私はミーナ様に言われるまま、お二人の記憶を消し、顔を変えてお二人を遠ざけました。
田中琴葉
しかし……あのお方だけは記憶が残ったままだったのです…。
田中琴葉
あのお方は…恐らく読んでいたのでしょう。自分の記憶を消されることを…
田中琴葉
そしてずっと待っていたんです。記憶を消されたふりをしてミーナ様が自分の元に来てくれることを
田中琴葉
自分に気付いてもらえるようにあの頃の姿のままで…
最上静香
やっぱり、リーフちゃんの言うあのお方って…
田中琴葉
はい、ミーナ様の考えてる通りのお方です。
最上静香
信じたくなかった……。でも、この惨劇を引き起こすことが出来るのはあの子しかいない…。
最上静香
この事件の犯人…そして、リーフちゃんの言うあのお方は…
最上静香
………。
最上静香
リーナ……なのね。
(台詞数: 37)