静まった星宙に燈す希望の光
BGM
恋花
脚本家
ちゃん@春の日
投稿日時
2016-08-04 20:46:22

脚本家コメント
『不思議な世界へ貴方を誘う物語がここにある』
タイトルにⅣを入れ忘れました、すみません><
こちらも関連作品になるので併せてどうぞ!
『http://imas.greeーapps.net/app/index.php/short_story/info/uid/800000000000051360/seq/331』
次「http://imas.greeーapps.net/app/index.php/short_story/info/uid/800000000000051360/seq/462」

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望月杏奈
『ねえねえ、星梨花お姉ちゃん、絵本読んで…ギュッ』
箱崎星梨花
『勿論、いいですよ!杏奈ちゃんはどの絵本を読んでほしいですか?』
望月杏奈
『えっとねえっとね…お姉ちゃんの一番好きなのがいいな…』
箱崎星梨花
『ヘンゼルとグレーテルですね!』
望月杏奈
――――――――――――
最上静香
瑞希「少し、思い出して来たようですね」
望月杏奈
「えっと…教えてっ!」
望月杏奈
「杏奈はどうして忘れていたの!?」
望月杏奈
「こんなに大切な人に思っていたはずの人のこと!」
望月杏奈
「胸が…胸が痛い…張り裂けそうで…苦しいよ!」
望月杏奈
「どうして?」
最上静香
「感傷的なところ横やりを入れるようで申し訳ないけれど、そこ…」
望月杏奈
静香の指差す先には銀河の海が同じ様に広がっている…
望月杏奈
何があるっていうの…?
望月杏奈
また、そんなチグハグな事を言ってはぐらかすの?
望月杏奈
けれど、確かに、そこにはぼんやり影のようなものが浮かんでいる。
望月杏奈
その場所へ焦点を合わせて意識を集中させると、次第にそれは実体化しはじめて…。
望月杏奈
「お姉ちゃんっ!?」
箱崎星梨花
「嘘つき」
望月杏奈
「え?」
箱崎星梨花
「必ず迎えにいくって約束してくれたのに…」
箱崎星梨花
「だから、ずっと待ってたのに…」
箱崎星梨花
「こんなに暗くて、寂しくて、苦しくて、寒いところでも我慢してたのに…」
箱崎星梨花
「嘘つき!!」
箱崎星梨花
「わたしが苦しんだ分、貴方も苦しむべきだよね?」
箱崎星梨花
「だから――――」
最上静香
パァーーーーーン!
望月杏奈
そこまで言いかけたお姉ちゃんの声は、突如鳴り響いた銃声によって遮られる。
望月杏奈
それが意味するものは…
望月杏奈
「お姉ちゃんっ!!」
最上静香
瑞希「行ってはダメです!」
望月杏奈
瑞希さんに腕を掴まれて、お姉ちゃんの傍に行くのを阻まれる。
望月杏奈
静香は銃を構えている、その様子から、発砲をしたのは静香だということがわかった。
望月杏奈
静香を睨みつける、が、彼女の視線はこちらを向いていない。
最上静香
銃弾の対象となった人物を哀れみも懺悔の気持ちもなく、冷ややかな表情で捉えていた。
望月杏奈
「離してっ!」
最上静香
瑞希「すみません、どうしてもそれはできません」
望月杏奈
「どうして、なんで!?」
望月杏奈
「お姉ちゃんが―――」
最上静香
「あれは、残像よ」
望月杏奈
冷たく言い放つ静香、杏奈がお姉ちゃんのいたはずの方を向くと、そこには誰もいない。
最上静香
瑞希「正確には残留思念、というものです」
最上静香
瑞希「簡単に言えば、人が強く何かを思った時に、その場所に残る感情や思考の事です」
最上静香
「でもね、普通はそれが実体を得て誰かに危害を加えることはないのだけれどね…」
最上静香
「例外を除いて」
望月杏奈
「例外…?」
最上静香
「ええ、それほどの力を持つ者って意味」
最上静香
「たとえば星梨花の様なね」
望月杏奈
「どういうこと…?」
最上静香
「箱崎星梨花は魔女よ」

(台詞数: 50)