最上静香
「外に出る前に一つ、杏奈に聞いておきたいことがあるの」
望月杏奈
「うん…なに?」
最上静香
「覚悟よ」
望月杏奈
「覚悟?」
真壁瑞希
「この扉の先には、広大な宇宙の海が広がっています」
真壁瑞希
「そのどこかに、望月さんの求める真実があります」
真壁瑞希
「いえ、捜し人と言った方がいいですかね?」
最上静香
「私達は約束通り杏奈をそこまで導く、けど、この先にある真実は…」
最上静香
「貴方にとって不都合かもしれないし…」
最上静香
「貴方にとって受け入れがたい事実かもしれない」
真壁瑞希
「でも、望月さんはそれを知りたいと言って私達のもとへきてくれた」
真壁瑞希
「だから導きます、それが任務ですから…」
真壁瑞希
「それに、望月さんには知る権利があるんです」
真壁瑞希
「ただ…」
真壁瑞希
「知らない方がいいこともあるんです」
真壁瑞希
「ただ、それだけです」
望月杏奈
「……」
最上静香
「杏奈、そんな怖い目で睨み付けないでよ…」
最上静香
「なにも、私達は連れて行かないとはいっていないのよ」
最上静香
「それに決して気のりしていないというわけでもないの」
真壁瑞希
「簡単にまとめてしまえば大佐は心配しているんです」
最上静香
「心配なんてしていません!」
最上静香
「ただ、確認したいのと…勘違いしてほしくないのよ」
最上静香
「権利はあっても、その権利を行使するには腹を括らなくちゃいけない…」
最上静香
「貴方にはその覚悟があるのかしら?」
望月杏奈
「全て…受け入れる?」
真壁瑞希
「はい」
望月杏奈
「ありのままに…?」
真壁瑞希
「ええ」
真壁瑞希
「たとえ導き出したものがどんなに残酷な回答だとしても…です」
望月杏奈
「覚悟なら…できてる」
最上静香
「ふふ…愚問だったみたいね」
望月杏奈
「その…もしかして今後の事を憂って言ってくれてるのかな?」
最上静香
「さぁ、どうでしょうね」
真壁瑞希
「この先に漂う星砂のようなピースを繋いでいけばわかりますよ」
最上静香
「はじめはきっと断片的だけれどね…」
望月杏奈
「あ、あの、二人は何か知ってるの?」
真壁瑞希
「いいえ、私達は何も知らないです」
真壁瑞希
「全て…」
真壁瑞希
「全て…知っているのは、貴方なんですから―――――」
(台詞数: 40)