静まった星宙に燈す希望の光
BGM
プラリネ
脚本家
ちゃん@春の日
投稿日時
2016-08-01 21:09:23

脚本家コメント
八月七日の七夕の夜、あの名コンビが帰って来る!
よければお付き合いください。
関連作品も読んでいただければより一層楽しんでいただけると思います。
関連作品リンク
……【http://imas.greeーapps.net/app/index.php/short_story/info/uid/800000000000051360/seq/426】
七夕戦線異常アリ【http://imas.greeーapps.net/app/index.php/short_story/info/uid/800000000000051360/seq/279】

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望月杏奈
『…………ますか?………ザー…ザー…』
望月杏奈
『わたしは…わたしは…ザー…ザー…ザー…を待ってます…』
望月杏奈
『あなたが、この静まった星宙に、希望の光を燈してくれるのを…』
望月杏奈
『そうすれば、また、会える気がするんです―――――』
望月杏奈
小さな頃、壊してしまったラジオから突然聞こえてきた、そんな声。
望月杏奈
壊したときの状況はあんまよく憶えていないけど…誰かが一緒だった気がする。
望月杏奈
誰か一緒だった…?でも、そんなはずはない、だって杏奈は一人が好きだし…
望月杏奈
小さい頃からぼっちだったから…
望月杏奈
誰かが一緒なんて、そんなの思い違いで、絶対、勘違い。
望月杏奈
あ、いけないいけない、話を戻さなくちゃ…
望月杏奈
今は、音を発するはずのないラジオから聞こえてきた謎の声に集中するべき…だよね。
望月杏奈
普通、そんな霊障の様な事が起きたのならば、怖がったり、怯えるべきなのに…
望月杏奈
不思議とそうはならなかった。
望月杏奈
きっと、普段の杏奈なら考える事を辞めて暫くの間は震えてしまうか…
望月杏奈
もしくは、そのまま意識がフェードアウトして、気絶をしてしまうところだろう。
望月杏奈
けど、なんでだろう…
望月杏奈
杏奈はね…
望月杏奈
杏奈はね…懐かしいって思ったんだ―――――――――
最上静香
「ふむふみ…なるほど…ズルズルズルズル」
真壁瑞希
「それで…グビグビ…ぷはぁ…依頼人さんはその声の主を捜したいということですか?」
望月杏奈
「あ、あの…アタフタ」
最上静香
「ん…ズルズルズルズル…なに?」
望月杏奈
「人の話…ちゃんと聞いてますか!?」
真壁瑞希
「失礼ですね、私達は天地神妙に誓って真剣です…ゴクゴク」
望月杏奈
「お世辞にも真面目に聞いてくれてる風には見えないよ…」
最上静香
「まぁまぁ…ズルズル、こう見えて…ズルズル、私達、やることはしっかりやるのよ?」
真壁瑞希
「大佐の言う通りです、なので安心してください、望月さん」
望月杏奈
「そ、そうだといいけど…」
真壁瑞希
「話は変わりますが、大佐、さっきから気になっている事があるのですが…」
真壁瑞希
「大佐、どうしてさっきから蕎麦を啜っているのですか?」
最上静香
「ああ、これ?饂飩が切れたからに決まってるじゃない、仕方なくよ、仕方なく」
真壁瑞希
「なんと…二年分あった饂飩を一年ちょっとで食べきってしまったのですか?」
最上静香
「そういうことよ、そんな瑞希の方こそ、アセロラジュースなんて意外なものを飲むのね」
真壁瑞希
「ああ、これですか?…夏の味がします…ポカポカ…」
真壁瑞希
「じゃなくてですね、実を言うと前回の報酬だったミルクを飲みきってしまいまして…」
最上静香
「えっ!?あれだけあったのに!?!?」
真壁瑞希
「はい、若気の至りというやつです…ドヤァ」
望月杏奈
「あの…杏奈のこと、置いてきぼりですか?」
最上静香
「ああ、ごめんなさい、ついつい…それで報酬さえ約束してくれれば手伝うわよ」
望月杏奈
「構わないです、それで何を…あげればいいですか?」
真壁瑞希
「ミルク2年分!…ぷらす…アセロラジュース1年分!」
最上静香
「饂飩2年分!」
望月杏奈
「ちゃっかりアセロラジュースにはまったんですね…」
真壁瑞希
「あっ、いえ…アワアワ…いまのはたまたまです、一万分に一の確率で口を滑らせました!」
望月杏奈
「そ、そうですか、でも、わかりました。用意します」
真壁瑞希
「いぇい♪」
真壁瑞希
「それでは早速行きましょう、いざ宙へ」
最上静香
「そうね、その前に一つ、言っておきたいことがあるの…」
最上静香
「私、この任務が終わったら、故郷で饂飩屋を継ぐつもりでいるの」

(台詞数: 49)