矢吹可奈
さ、さささささ寒い~!!へくちっ!
最上静香
こおりのぬけみちって言われるだけはあるわね…。足元も凍ってるし、滑らないようにしなくちゃ。
矢吹可奈
そうだね…。一度滑っちゃうとどこまでいくか分かんないし…。【ポンッ】
矢吹可奈
【ドンッ!】はれっ?
矢吹可奈
【ツイー…】言ったそばからなんで押すのさー!!ムウちゃんのバカー!!【ケラケラ】
最上静香
ちょっと、可奈!?どこまで滑っていくのよ!!
矢吹可奈
私にもわかんない~!!【スイ~】
矢吹可奈
――――――――――。
篠宮可憐
…あの、すみません、私を囲んでもなにもあげられないんですけど…。
篠宮可憐
うう…誰か助けて…。
矢吹可奈
そ、そこのお姉さん、どいてください~!!
篠宮可憐
ふええ!?ど、どちら様ですか!?どいてって、どこにどけばいいんですか~!?
篠宮可憐
きゃあっ!?【パッカーン!!】
篠宮可憐
――――――――――。
篠宮可憐
きゅぅ~…。
矢吹可奈
きゅぅ~…。
最上静香
…滑って行った可奈を追いかけてみたら、この子はなんで女性にぶつかって気を失ってるのかしら。
最上静香
起きなさい、可奈。貴女も起きてください。
矢吹可奈
ん…あれ?ここはどこだっけ…?私、どうしてこんな所で眠ってたの…?
篠宮可憐
えっと…私は確か…貴女とぶつかって…?
最上静香
目が覚めたみたいね。とりあえず可奈、その人から降りなさい。
矢吹可奈
【ムニッ】人…わわっ!?ご、ごめんなさいっ!今すぐどきますから!!
篠宮可憐
そ、そんなに焦らなくてもいいですよ!?あの、怪我はないですか…?
矢吹可奈
は、はい…。その、貴女がクッションになってくれたおかげで無事でした…。
篠宮可憐
そ、それならよかったです…。あ、あの、みなさんは…どちら様ですか?
最上静香
私が最上静香で、ぶつかった方が矢吹可奈です。フスベシティへの旅の途中で通りかかったんです。
篠宮可憐
そうですか…。私は篠宮可憐って言います。えっと、私のポケモンがこの中で迷子になっちゃって。
篠宮可憐
私のウリムーを探してたんですけど、野生のウリムーに囲まれちゃって、身動き取れなくて…。
矢吹可奈
…?ウリムーがウリムーで…?そこに私が突っ込んで…?【ケラケラ】
最上静香
経緯はよくわかりませんが、辺りで気絶してるウリムーは貴女のポケモンじゃないんですね?
篠宮可憐
【クンクン…】そうですね…。この子たちは皆、野生の子みたいです。
篠宮可憐
きっと、私の香水の匂いを嗅いで呼び寄せられたみたいですね。ウリムーは匂いに敏感なんです。
矢吹可奈
【スンスン】ほんとですね!可憐さん、とってもいい匂いがします!!
篠宮可憐
は、恥ずかしいから嗅がないでください~!!
最上静香
匂いを嗅がない!あの、可憐さん。もしよろしければウリムーを探す手伝いをしましょうか?
篠宮可憐
そ、そんな!二人とも急ぎの用事があるんじゃないですか…!?
最上静香
そもそも、最初に迷惑をかけたのは私達ですし。【チラリッ】
矢吹可奈
あはは…。ということですから、お手伝いさせてください。
篠宮可憐
め、迷惑でないのであれば、お願いします。
最上静香
幸い、私たちはもの探しに長けたポケモンも多いですから。おいで、ニューラとカポエラー。
矢吹可奈
バクちゃんもお願い!【バクッ!!】【ケラケラ~♪】
篠宮可憐
…ムウマも手伝ってくれるんですか?
矢吹可奈
いや、この子は割と勝手に出てくる子なんです…。【~♪】
矢吹可奈
…って、ちょっと!!またほろびのうた歌おうとしてる!!
最上静香
今すぐ歌を止めさせなさい!!歌いきったら大変なことになるわよ!?
篠宮可憐
っ!出てください、エルフーン。ちょうはつです!!【クイクイッ!】
矢吹可奈
おお…!可憐さんすごい!!【…ショボン】
最上静香
…手伝うって言った端から、私たちはどうして迷惑かけてるのよ。
篠宮可憐
あ、あの、気にしないでくださいっ!!気持ちだけでもうれしいですから!!
(台詞数: 49)