箱崎星梨花
~部室にて~
箱崎星梨花
「…というわけなんです」
最上静香
「ふむふむ…なるほど…ズルズルズルズル」
箱崎星梨花
エミリー「あれ?静香さん…饂飩留学に行かれたのでは?」
望月杏奈
「確かにツッコむべきところはそこだけど…ズルズルにもツッコもうよ…」
最上静香
「実は、父が留学先に決まっていた饂飩屋さんとダシのことで揉めて…留学の話はナシになったわ」
最上静香
「だから、こうしてやり場のない怒りを赤いきちゅねを食べ続けることで発散してるのよ」
箱崎星梨花
エミリー「そうだったんですねー。というか、静香さんも簡易饂飩食べるんですね!!」
望月杏奈
「そこ!?」
箱崎星梨花
エミリー「私も静香さんが許してくれるのなら簡易饂飩食べたいです!!」
最上静香
「ズルズルズルズル…しょうがないわね、今日だけよ、はい、どうぞ」
箱崎星梨花
エミリー「わ~い!」
箱崎星梨花
「エミリーばかりズルイです、わたしも欲しいです」
最上静香
「ズルズルズルズル…お父さんにはナイショよ、はいっ、どうぞ」
箱崎星梨花
「わ~い!」
望月杏奈
「じ~…(なんなのこれ…本題に戻ろうよ…)」
最上静香
「あら、杏奈も欲しそうね、丁度杏奈の分もあるわよ、安心なさい、はいっ」
望月杏奈
「わ~い、静香、気が利くね…ありがとっ」
望月杏奈
「じゃなくてっ!!!!!!!!」
箱崎星梨花
ドンッと杏奈ちゃんは握りこぶしを机に叩き付けて立ち上がります。
望月杏奈
「もう脱線しすぎだよ!!さっきまでの星梨花ちゃんの話に戻ろうよ!」
箱崎星梨花
エミリー「話を逸らし過ぎてしまいました、ごめんなさい…ズルズルズルズル」
望月杏奈
「あの…ズルズルしながら言われても…」
箱崎星梨花
「わたしからもごめんなさい…チュルチュルチュル」
望月杏奈
「も、もうなんだかいいや…それで、星梨花ちゃんの話に戻すけど…」
望月杏奈
「エミリーの会いたい人って、林間学校の時に言ってた人、だよね?」
箱崎星梨花
エミリー「はい、その通りです、覚えててくださったんですね!」
箱崎星梨花
「ちょっと待ってください!わたしを差し置いて、先に杏奈ちゃんが知っていたんですか!?」
望月杏奈
「う、うん…というか、たぶん星梨花ちゃんより詳しく知っているかも…」
箱崎星梨花
「わたしだけかと思ってました…でも、いいです、どのみち皆でシェアするつもりでしたから!」
最上静香
「皆で協力して探すの一向に構わないのだけれども、手掛かりなんてほぼないじゃない」
箱崎星梨花
エミリー「そうですね…私が頂いたお手紙と、一緒に入っていた絵くらいしか…」
箱崎星梨花
「そのビーチにまた行ってみませんか!?」
箱崎星梨花
「他の皆さんにも事情を説明して行きましょう!!」
箱崎星梨花
「ひと夏のアバンチュールにもなると思いますし!!…フンス」
箱崎星梨花
エミリー「色々と意味が違う気がします…」
最上静香
「きっと、星梨花はひと夏の思い出って言いたいんじゃないかしら」
箱崎星梨花
「イエス、せっかくですし、日本文化研究部っぽいこともしたいです」
最上静香
「そうね、スイカ割り、砂山崩し、砂の城作り、ビーチバレー、花火…」
最上静香
「たくさんあるわね、それに饂飩!、最後になったけれども、これだけは外せないわ!」
望月杏奈
「いい加減饂飩からはもう離れようよ…」
箱崎星梨花
「静香さんの言う通りです!!…ニカッ」
箱崎星梨花
「それに…」
望月杏奈
「それに…?」
箱崎星梨花
「いえ、やっぱりなんでもありません」
箱崎星梨花
「みんなと初めて過ごす夏休み、とにかく最高の思い出にしたいです!!」
箱崎星梨花
エミリー「そうですね…えっへん♪」
箱崎星梨花
(それに…)
箱崎星梨花
(わたしもなにか思い出せるかもしれないから…)
(台詞数: 49)