最上静香
「あの…相席させてもらっても大丈夫ですか?」
最上静香
ーそれが彼女との初めての会話だった気がする。ー
最上静香
ーことの始まりは少し前にさかのぼる。ー
最上静香
ーお昼時なので通りかかったそば屋に寄った。ー
最上静香
ー店主のおばちゃんと世間話をし、注文をし終わったあとだった。ー
最上静香
「…ここであってるのかしら?」
最上静香
ー店の引き戸から、女の子が姿を現した。ー
最上静香
ー艶やかなロングの黒髪、端正な顔立ち、上品さを感じさせる華奢な体ー
最上静香
ーこんな男だらけのそば屋には似合わない、美少女だった。ー
最上静香
ー少女は席を探し、きょろきょろと見回す。ー
最上静香
ーあいにく席は俺の所に一つ、空いているだけだ。 するとー
最上静香
ー「あの…相席させてもらっても大丈夫ですか?」に戻るわけだ。ー
最上静香
ー俺は荷物をどかし、前の席を譲り彼女を座らせた。ー
最上静香
ー一礼をする彼女が座るとおばちゃんを呼んだ。ー
最上静香
ーおばちゃんに対して「うどんで!!」と言う彼女に少し驚いたー
最上静香
ー「何か文句でもあるんですか?」と言い出すのもまた可愛らしかったー
最上静香
ー俺は、そんな彼女にある事を言おう…そう思った時だった。ー
最上静香
おばちゃん「はいよー、天丼大盛りに、うどんだよ!」
最上静香
ー来たぜ来たぜ来たぜ!!ー
最上静香
ー来たぜ来たぜ来たぜ、TENDON(UDON)!!!!!ー
最上静香
ーこの甘いタレ(めんつゆ)にほかほかのどんぶり!!ー
最上静香
ー手を合わせ、俺達は高らかに宣言する!!ー
最上静香
「「いただきます!!!」」
最上静香
ー俺は天ぷらごとご飯をほおばる!!ー
最上静香
ー私はうどんをめんつゆにつけ一気にすする!!ー
最上静香
ーご飯の甘みとタレの甘み、サクサクとした衣に夢中になる!ー
最上静香
ーうどんのつるつるとしたのどごし、つゆの出汁に舌鼓を打つー
最上静香
ーそして、無言でほう張り完食し、一言。ー
最上静香
?「メル」
最上静香
「メル「美味しい」…」
最上静香
ーこれがプロデューサーである俺と静香の出会いだった。ー
(台詞数: 31)