福田のり子
はいおまたせ、お友達だからサービスしとくよ。そんな権限ないけど。
最上静香
どこに行くかと思えばのり子さん。ここで働いてたんですか。
福田のり子
あれ、もしかして常連さんだった?働き始めたの最近だから知らなくてさ……
最上静香
いや、そうじゃなくて、塔勤めの人がこんな所で働くなんて……
最上静香
お小遣い稼ぎにしても、もうちょっと良い所があったんじゃ?
福田のり子
いや〜、接客業って一度やってみたくってさ!経験が物を言う仕事だし?
福田のり子
あ、それはそうとさ、ちょっと身分証見せてくれない?
最上静香
……構いませんけど、どうしてですか?
福田のり子
いや、なんかさ。さっき律子さんからメッセージ飛んできててね。一応確認しといてって。
最上静香
ああ秋月さんの、なるほど。どうぞゆっくり見てください。
福田のり子
ごめんねわざわざ……んーと、うん。やっぱり本物だし普通だね。はい、返す。
最上静香
よく出来てるでしょう?
福田のり子
あ、ID控えさせて、一応後でちゃんと見とくって律子さんが。
最上静香
どうぞどうぞ。
福田のり子
塔の人って皆神経質なんだよ。いろんな所の人達がいるからね。堪忍したってね。
福田のり子
新入りさんが変な目で見られるのはいつもの事だよ。アタシと仲良くしてくれる子は少ないけど。
最上静香
そこはほら、のり子さんって聞いたこと何でも喋ってくれますし。
福田のり子
あ、そう?でも初対面でも接しやすいってよく言われる〜!何でも聞いてね。
最上静香
そんなフレンドリーなのり子さんに早速お聞きしたいんですが。
最上静香
のり子さんのお父様は初期メンバーだったんですよね。何をされてたんですか。
福田のり子
いや、初期メンバって言っても準々レギュラーみたいなもんだったと思うし、何もしてないかと。
最上静香
……では、のり子さんがここに来たのはどういう経緯で?
福田のり子
年頃になっても機械ばっかりいじって仕事もしない娘をとりあえず世間的に恥ずかしくないようにと
福田のり子
のり子パパが今のポストを用意してくれました!
最上静香
……では、のり子さんが最近の所属にも関らず主任クラスの権限が与えられているのは。
福田のり子
アタシの功績に非ずー!
最上静香
なるほど……でも、考えようによっては人選、間違っていなかったかもしれないわね。
最上静香
じゃあ、のり子さんはあの広々とした研究室で一人、特に何もしてないんですか。
福田のり子
いやいや!ちゃんとやることはやってるよ!今だって特務で……
福田のり子
あ、ごめん今のナシ!あなたは何も聞かなかった!
最上静香
特務?もしかしてのり子さん、ボンボンなのは世を忍ぶ仮の姿で実は実力者と言うパターン!?
福田のり子
うわぁ、口が緩いクセは治さにゃならんなー。こればっかりは言っちゃ不味いし……
最上静香
のり子さんのり子さん、誰にも言わないのでこっそり教えて下さいよ。
福田のり子
ほんとに誰にも言わないでね。んっと、実は人知れず自分のバイクを……
最上静香
バイクを?
福田のり子
めっちゃ速くしてる。
最上静香
そうだ、私用事があったのでここら辺でお暇します。お代置いときますね。
福田のり子
ごめんごめん冗談だから行かないで!1回試運転で吹っ飛んでからはやってないし!
最上静香
やっぱり人選ミスかも……この人が女神さまに繋がるわけが……あ。
福田のり子
どしたの?電話?
最上静香
いえ、これは友人に頼んでた調べ物が……のり子さんのお父様、興味深い研究をされてたみたいで。
福田のり子
お、お友達そんなこと良く知ってるね。アタシしか知らんと思ってたよ。
最上静香
物知りなので。それで、どんな研究だったか教えて下さいよ。
福田のり子
えー、聞いても面白くないよー絶対。理系だと逆にムカつくと思うよー。
最上静香
私も聞いた事全部伝えるだけなので理解しなくて大丈夫です!さあ早く!
福田のり子
……いいけど、アタシもよく分かんないよ?あんまり好きでもないしね。
福田のり子
アタシたちが住んでいる星を含めた惑星はそれぞれ意思があって。
福田のり子
その意思により生まれたのがアタシ達を含めた生命で。
福田のり子
生命の次元で細かく見れば無益だったり有害だったりすることも、それがまとまった大局からみたら
福田のり子
全て星の意思だって言うアホみたいな話。
(台詞数: 50)