最上静香
ーーバレンタインミュージアム
最上静香
ーーイベント終わりに、プロデューサーへのプレゼントを贈った。
最上静香
プロデューサー…遅いですよ。
最上静香
ーープロデューサーは「待たせたな」と言う。私もいつもの調子で言葉を出してしまう
最上静香
ーーこういう時は「私も今来た所です」と言えば、良かったかもしれない
最上静香
あの、これ…チョコレート
最上静香
プロデューサーの似顔絵を描いてみたんですよ。受け取ってください。
最上静香
……。
最上静香
……似てないですか?まぁ、芸術なんで多少は美化されてますけど…。
最上静香
……いいんですよ。いらないなら私がもらいますから
最上静香
……。
最上静香
はい、どうぞ…。素直が一番です。
最上静香
……お礼?ホワイトデーはまだ先の筈じゃあ……?
最上静香
ーー私のチョコレートと入れ替わるように、プロデューサーのプレゼントが置かれる。
最上静香
……バトルキャンディ?
最上静香
ーーイベントの終わりに労いで、ことりさんから頂いたものだろう。
最上静香
ありがとうございます……。でも、
最上静香
ホワイトデーの代わりならちゃんと準備しなきゃ駄目ですよ。
最上静香
……。
最上静香
はい、プロデューサーもお疲れさまです。約束、忘れないでくださいね
最上静香
ーーそう言うとプロデューサーにお別れをする。私の役目はこれで終了だ。
最上静香
これでいい。プロデューサーへの気持ちはこれで……。
最上静香
……。
最上静香
…………。
最上静香
…違う。
最上静香
ーープロデューサーに褒めて欲しかった訳じゃない。
最上静香
ーーただ、喜んで欲しかった。
最上静香
ーー私が劇場で見る観客席のファンみたいに…。
最上静香
キャンディで、満足できないよね。
最上静香
ーー風が吹いた気がした。
最上静香
ーー私は、プロデューサーのところまで走りだす。
最上静香
あの…!プロデューサー
最上静香
今度もまた…
最上静香
プロデュース…してくれますか!?
最上静香
ーープロデューサーは驚いた顔をした後、綻んだ顔で「もちろん」と答える。
最上静香
ーーあたりまえのように、あたりのまえの約束を交わしていった
最上静香
……。
最上静香
やっぱり似てたじゃないですか?
最上静香
ーーその日、プロデューサーの顔は私の描いた似顔絵に少しだけ
最上静香
ーー近づいたような気がした……。
(台詞数: 40)