最上静香
それでね、聞いてよ志保。その時、プロデューサーったら、いつもはだらしないのに
最上静香
その時だけは真面目になっちゃって。いつもそのくらいちゃんとしてくれれば格好…良くはないけど
北沢志保
ふぅん…。良かったじゃない。プロデューサーも静香の事好きなんじゃないの?
最上静香
は、はぁ?!何言っちゃってんのよ志保!そんな訳ないでしょっ!っていうか「も」って…!
北沢志保
違うの?
最上静香
違…………
最上静香
違…………くない、けど。
北沢志保
へぇ…。静香も随分素直になったわね。でもあの人バカだし、気づいてないわよきっと。
最上静香
も、もういいわよ!何か顔熱くなってきちゃった…。
最上静香
そんな事より志保!あなたはどうなの?プロデューサーのこと、その、好きなんじゃないの?
北沢志保
はぁ?私が?ありえない…。私がへらへらした人嫌いなの、知ってるでしょ。
最上静香
でも私知ってるんだからね。前のライブの後プロデューサーと話して嬉しそうな顔してたの。
北沢志保
あぁ。あれは、素直に嬉しかったのよ。私の頑張りを褒めてくれたから。それだけ。
最上静香
ふぅ〜〜ん?本当にそれだけなの?
北沢志保
そうよ。残念ながら、静香が思っているような気持ちは一欠片も持ち合わせてないわ。
最上静香
まぁいいわよ。今はそういう事にしておいてあげる!
高木社長
(ガチャ)おはよう諸君!おや、今日は随分と人が少ないねぇ。
最上静香
いや…社長。普通に大遅刻ですよね…?律子さん、般若の如く怒ってましたよ。
高木社長
そ、それは本当かね?これはまずいねぇ…。からあげくんでも差し入れしておくよ。
最上静香
まったく…。社長がそんなだから、最近なんだかプロデューサーもだらしがなくなってきてますよ。
最上静香
社長は社員の手本にならなきゃダメですよ。律子さんにもきつく言ってもらわなきゃ…。
北沢志保
やめなさいよ静香。社長はきっとお疲れなの。遅刻くらい許してあげましょうよ。
最上静香
(え!?あの時間にやたら厳しい志保が!?!?)
北沢志保
あの…///社長、良かったらこれ、もらって下さい…。昨日、作って来たんです。
高木社長
おお!いいのかね?いつももらってばかりで悪いねぇ。君にも何か買ってくるよ。
最上静香
(いつも!?!?)
北沢志保
い、いえ、いいんです///好きでやってるだけですから…。社長も、迷惑でしたら仰って下さいね
最上静香
(しおらしくなっててキモいわ!!)
高木社長
迷惑なんてそんなこと。実はね、最近ちょっと楽しみにしているんだよ。
高木社長
北沢君がくれるものは実にお茶に合うんだよ。若いのに、老人の趣味を心得ているねぇ。
北沢志保
そ、そんな///楽しみにして頂いてるなんて…///でしたら、また作ってきますね///
高木社長
催促してる訳ではないから、アイドル諸君にあげた余りでも、私にくれたら嬉しいよ。
最上静香
(もらったこと、ないんだけど………)
北沢志保
あの…良ろしければいつか、お勧めのお茶教えてくれませんか…?私も飲んでみたいです。
高木社長
渋いねぇ北沢君。だったら少し待っててくれたまえ。今淹れてくるよ。美味しいのがあるんだ。
北沢志保
そ、そんなっ!社長にお茶を淹れさせるなんて…。私がやりますっ!
高木社長
はっはっは!気にしないでくれたまえ。いつものお礼だよ。最上君も飲むだろう?
最上静香
あ、はい。頂きます。
北沢志保
はぁ…。高木社長…。今日も素敵…///
最上静香
ねぇちょっと。もしかして志保、社長の事が好きなの…?
北沢志保
は、はぁ!?そ、そんな訳ないじゃないのなにいってるの!バカも休み休み言いなさいよ!
北沢志保
そもそも社長には奥様がいらっしゃるのよ!それなのに私が………
北沢志保
私が……………。好きになる訳、ないじゃない……………。
最上静香
いやいや……。そこで泣かれましてもね……。予想の斜め上すぎるでしょ……。
北沢志保
ダメなのに…私は…。ごめんなさい…。ちょっと外で、頭冷やしてくるわ…。
最上静香
待って!?社長のお茶はどうするのよ!?志保!?
最上静香
行っちゃった……。驚きすぎて全くもって対応できなかった…。
高木社長
おまたせ。おや?北沢君の姿が見えない様だが…。どこかに行ったのかね?
最上静香
(後で話、聞いてやるか……)
高木社長
無視は酷すぎるよキミィ……。
(台詞数: 50)