最上静香
そろそろお昼うどんの時間だわ、今日は何にしようかな。
北上麗花
…
最上静香
あ、麗花さんお疲れ様です。麗花さんもうどん食べますか?
北上麗花
…
最上静香
あの麗花さん?どうかしたんですか?
北上麗花
…はっ。ごめんね、ごはんの事考えてて気がつかなかったわ。
最上静香
ふふ、麗花さんらしいですね。それじゃあ一緒にうどん食べませんか?
北上麗花
うどん?静香ちゃん、私今ごはんの事を考えてたとこなんだけど。
最上静香
はあ。ですから、お昼ご飯にうどんはどうですかと。
北上麗花
静香ちゃんにとって、うどんはごはんなの?
最上静香
何言ってるんですか、うどんはれっきとした主食ですよ、当たり前でしょう。
北上麗花
そっかあ、うどんってごはんだったのね、うーん…
最上静香
(相変わらずわけがわからない人だわ…)
最上静香
(はっ!いや待つのよ静香、麗花さんの発言は案外穿った所があるわ。)
最上静香
(400勝投手の金田正一はうどんが大好物だったとか。しかしただ食べていたわけではない。)
最上静香
(自分の身体の為にと、うどんを食べるのにも味や栄養の配分に徹底的にこだわったという。)
最上静香
(そうよ、うどんを食事時にただ漫然と食べていればいいというわけじゃない。)
最上静香
(うどんは生き物…耳を澄ませればその息遣いや鼓動が聞こえてくる。)
最上静香
(その言葉に耳を傾けながら、波長をうどんに合わせて、しっかりと味わう…)
最上静香
(今の私に必要なものはそれだと、麗花さんは言いたいんだわ。)
最上静香
…麗花さん、ありがとうございました。少しだけ、分かった気がします。
北上麗花
何が?
最上静香
うどんの尊さ、食事の大切さ、ですよ。それでは。
最上静香
(さあ、頑張りましょう。うどんを味わう為に!)
佐竹美奈子
麗花さん、お待たせしました。お昼ご飯何食べたいですか…あれ、静香ちゃんは?
北上麗花
帰ったわよ。あのね、美奈子ちゃん。
佐竹美奈子
何でしょう?
北上麗花
うどんってごはんだったっけ?違うと思ってたんだけど、なんか自信なくなっちゃって。
佐竹美奈子
…
佐竹美奈子
もしもし茜ちゃん?麗花さんを一人にしちゃ駄目だって言ったでしょ、今すぐ来て!
佐竹美奈子
この番号は現在使われておりません?こら、役目を放棄しない!私だって静香ちゃんを…あ、こら!
北上麗花
うどんはごはんなのね、うーん…
北上麗花
あ!でもお蕎麦はごはんじゃないわよね?
北上麗花
あれ?でもそうするとスパゲティはどっちだろ。それにパンはどうなるのかしら?
佐竹美奈子
茜ちゃん、もしもし?おーい聞こえてる、茜ちゃん?
(台詞数: 35)