周防桃子
賑やかな事務所
周防桃子
隣にいるこの人は、それを楽しそうな顔で見ている
周防桃子
いつからだっけ、静香さんがこの賑やかさを笑顔で見るようになったの
周防桃子
多分、未来さんと翼さんと話すようになってからかも
周防桃子
あ、そこに奈緒さんも加えてあげようっと。あの人も人を輪の中に入れるの得意だもんね
周防桃子
それと、春香さん。桃子もあの人のおかげでみんなとおしゃべりできるようになったし
周防桃子
……なんて、素直に言えないけど
最上静香
賑やかな事務所
最上静香
隣にいるこの子は、あそこに混ざりたそうにちょこんと座っている
最上静香
いつからだったかしら、桃子がみんなと一緒にいることが多くなったの
最上静香
多分、育や環たちと話すようになってからじゃないかな
最上静香
あ、でも、もしかしたら奈緒さんがみんなのところに引っ張っていったからかも
最上静香
あの人、そういうの得意だし
最上静香
それと、春香さん。あの人のおかげで、私も色んな人と話せるようになったと思う
最上静香
……改めてお礼を言うのは、少し照れるけど
周防桃子
「…ねぇ」
最上静香
「…なに?」
周防桃子
「静香さんも大変そうだね、賑やかな友達持って」
最上静香
「あら、それを言うなら桃子もじゃないかしら?」
最上静香
「二人とも、まだまだやんちゃだもの」
周防桃子
「その言葉、そっくりそのままお返しするよ」
周防桃子
「そっちの二人も、子供みたいだし」
最上静香
「ふふ、お互い大変ね」
周防桃子
「だね」
最上静香
「でも、嫌いじゃないわよ、あの二人といるの」
最上静香
「未来は一生懸命で、翼は才能がある」
最上静香
「違うところはたくさんあるけど、どっちも負けたくないって思えるいいライバル」
最上静香
「でも、それ以上にいい友達。二人とも明るいから、私のこと引っ張ってくれるの」
最上静香
「桃子は、どう?」
周防桃子
「………」
周防桃子
「………二人とも、大事だよ」
周防桃子
「桃子のこと、ちゃんと友達として見てくれるもん」
周防桃子
「育はなんでも自分でやろうとするし、環は時々手がつけられないくらいやんちゃするけど」
周防桃子
「でも、桃子もダメなところあるから。そこをちゃんとわかってくれて、怒ってくれるの」
周防桃子
「ちゃんと仲直りもできて、遊んでくれて」
周防桃子
「だから、二人のこと大好きなの」
最上静香
「お互い大変ね」
周防桃子
「本当にね」
最上静香
「素直じゃないところとか」
周防桃子
「そういうこと、はっきり言えないところとか」
最上静香
「……似てるわね」
周防桃子
「……似てるね」
最上静香
「今度のお休み、みんなで出かけましょうか」
周防桃子
「6人で?」
最上静香
「あ、ううん。あと二人、誘いたい人がいるんだけど…」
周防桃子
「奇遇だね、桃子も誘いたい人いるんだ」
最上静香
「あら、そうなの?」
周防桃子
「うん、桃子、その人達のことも大好きだもん」
最上静香
「賑やかになるわね」
周防桃子
「本当にね」
(台詞数: 50)