木下ひなた
静香さんはまたうどんかい、ほんとに好きだねえ。
最上静香
まあね。
木下ひなた
けんど、うどんばっかじゃ身体に悪いよお?野菜もきちんと採らねえと…
最上静香
かき揚げうどんなら食べるわよ、それで充分でしょ?
木下ひなた
そんくらいじゃあ採ったうちに入らねえよ、もっと色々食べねえと。
最上静香
うどんと相性が悪い物なんて必要無いわ。サプリやジュースで補うからいいでしょ、それじゃ。
木下ひなた
はあ。静香さんは野菜嫌いなんかい、なんか寂しいねえ。
佐竹美奈子
お疲れ様。ひなたちゃん、どうかしたの?
木下ひなた
あ、美奈子さん。実はねえ…
佐竹美奈子
なるほど。まあ確かにうどんにお野菜はあまり使わないからね。
佐竹美奈子
うーん、鍋焼きとか煮込みうどんはあるけど、この時期に食べる物じゃないしね。
木下ひなた
あ。ご、ごめんよ?
佐竹美奈子
え、何が?
木下ひなた
美奈子さん、中華料理が得意だってのに、うどんの事を相談しちまったね。なんか申し訳ないわさ。
佐竹美奈子
…そんな風に気を使ってもらえたの、久しぶりだよ。何だろ、心がポカポカする…
佐竹美奈子
よーし、任せて!中華料理の業を応用した、夏野菜たっぷりのうどん、作ってみせるよ!
最上静香
(後日)お疲れ様でした。ふう、お腹すいたわね。
佐竹美奈子
お疲れ様静香ちゃん。はい、今日のはこれね。
最上静香
冷やしうどんですか、いいですね!角煮のせだなんて豪勢じゃないですか。
最上静香
美味しい!うどんにトロトロの角煮がよく合ってます。おくらとレタスもいいアクセントです。
佐竹美奈子
そう、良かった。
最上静香
…ひなたの差し金ですか?この夏野菜。
佐竹美奈子
あ、分かっちゃった?ひなたちゃんからね、静香ちゃんに野菜採らせてくれって言われてね。
最上静香
あんな事言ったのに、こんな気遣いをしてくれるなんて。ひなたったら…
木下ひなた
どうだい美奈子さん、上手くいったかね…あ、静香さん。
最上静香
ひなた、ごめんなさい。私、あなたに酷いこと言っちゃったわね。
木下ひなた
いいんだよお。そんかわり静香さん、もっと野菜もきちんと食べなよ?
最上静香
ええ、頑張ってみるわ。どうもありがとう。それじゃ、またね?
木下ひなた
うん、したっけ…美奈子さんもありがとうねえ。
佐竹美奈子
いいのいいの、私は美味しい物作ってそれを食べてもらえたら満足なんだから。
木下ひなた
あ、あのね?お礼ってわけじゃねえけんど、あたしもお料理、作ってみたんだわ。
佐竹美奈子
お、どれどれ?へえ、ホイコーローかあ。ひなたちゃん、頑張ったね!
木下ひなた
良かったら食べてみてもらえっかね?
佐竹美奈子
もちろん!ありがとね、いただきまーす…
佐竹美奈子
(う、うーん。なんて言うか、微妙だなあ。野菜は火がきちんと通ってないし、肉は逆に固いし…)
佐竹美奈子
(でもこれ、ひなたちゃんが私の為に作ってくれたんだよね。)
木下ひなた
や、やっぱり駄目だったかね?あたしどうも火を使うのが苦手みたいで…
佐竹美奈子
(その気持ちだけで、充分嬉しいよね!)
佐竹美奈子
大丈夫だよ、いい線いってる。練習すればきっとすぐ上手くなるから。
木下ひなた
ほんとかい?
佐竹美奈子
うん大丈夫、私がちゃんと教えてあげるから…
最上静香
マズいわねこのホイコーロー。美奈子さん、これ失敗作ですか?珍しいですね。
佐竹美奈子
黙れやドンキチ。
(台詞数: 43)