北沢志保
明日は七月七日
北沢志保
ついに、私が一年間、ずっと待ちわびた至福の時がやってくる!
北沢志保
そう、彦星様に会えるというのに・・・
北沢志保
なのに...
北沢志保
「本当に大丈夫なんですか?」
真壁瑞希
「問題ありません」
最上静香
「志保、貴方は私達を信用して任せておけばいいの!」
真壁瑞希
「任務を遂行する為、依頼人とは全幅の信頼関係の構築が望ましいです」
北沢志保
「それくらいわかってます・・・」
北沢志保
「でも・・・今年は例年に比べたら戦線は地獄だって・・・」
真壁瑞希
「ご安心を・・・」
真壁瑞希
「私達、死線なら何度もくぐり抜けてきていますから・・・」
真壁瑞希
「織姫さん」
真壁瑞希
「私達は貴方を必ず彦星さんにお届けします!」
真壁瑞希
「たとえ、貴方が肉片だけになったとしてもお届けしますか」
真壁瑞希
「鮮度100%は必ず保障するので、大船に乗った気持ちで、ご安心を・・・」
北沢志保
「出来るわけないじゃない」
北沢志保
「肉片だけになっても届けるって、それ、私死んでいるじゃないっ」
北沢志保
「鮮度100%って・・・私食品じゃないのよ」
北沢志保
「無傷でお願いします」
北沢志保
「100%無傷で!!」
真壁瑞希
「了解しました」
真壁瑞希
「しかし、任務の難度が3㍉ほど上がってしまいました」
北沢志保
「なにそれ、対して上がってないじゃないのよ」
真壁瑞希
「いえ、難度が1㍉上がるだけでも、私達兵士にとっては生死に関わる重大問題になるので・・・」
北沢志保
「そ、それはわかってます!」
北沢志保
「でも、依頼人である私の命はどうでもいいのね・・・」
真壁瑞希
「いえ、無傷と約束したからには必ずお守りします!」
真壁瑞希
「命を賭けてでも!」
北沢志保
「瑞希さん・・・」
北沢志保
「あっ、でもやっぱり一年に一度の機会だからって・・・」
北沢志保
「貴方達二人の命を危険に曝すのは、違う気が・・・」
北沢志保
「それに、もし無事に彦星様の元へたどり着けたとしても、貴方達二人を失ったら・・・」
北沢志保
「私、あの人にどう説明したら・・・」
最上静香
「とんでもねぇ、待ってたんだ!!」
真壁瑞希
「最上さんの言う通り、私達はやられません」
真壁瑞希
「それに、私達の仕事は、軍人と戦い、殺める事です・・・」
真壁瑞希
「なので、殺られる事も、また仕事なのだと割り切れます」
最上静香
「その代わり報酬は弾んでもらうわよ」
真壁瑞希
「ミルク2年分!」
最上静香
「饂飩2年分!」
北沢志保
「わかりました、ちゃんと用意しますから!」
真壁瑞希
「いぇい(小声)♪」
最上静香
「死地に殴り込みに行く前にこんな事言うのもどうかと思うのだけれども、言いたい事があるの」
真壁瑞希
「どうかしましたか?大佐?」
最上静香
「私、この任務が終わったら・・・」
最上静香
「故郷に帰って、饂飩屋を継ぐつもりでいるの」
北沢志保
「それ・・・死亡フラグになるんじゃ・・・」
真壁瑞希
「ハハハハ・・・織姫さん面白いですね、戦場ジョークが言えるなんて・・・」
北沢志保
(本当に大丈夫かな・・・)
(台詞数: 50)