最上静香
………。
最上静香
P「…静香」
最上静香
…プロデューサー。
最上静香
この木…私たちのイベントを終えた後に伐採されるみたいですね
最上静香
P「ああ、こいつか…噂で聞いた咲かずの木か…」
最上静香
はい、周りは白や赤の花が咲いている中で浮いている感じですね
最上静香
P「地元の人からみれば、咲けない木はお役御免と言った所か…」
最上静香
……。
最上静香
…………居場所を奪ったのかな?
最上静香
P「居場所…?どうゆうことだい?」
最上静香
この場所は梅の花が咲けば全国からたくさんの人が訪れますよね?
最上静香
でもこの木だけは、咲くことができずに、人の目に止まることなく終わろうとしてる
最上静香
…この木が咲く役割を奪ってしまったのかなって思いましたから…。
最上静香
P「そりゃ考え過ぎだ…遅かれ早かれ、こいつの運命は決まっていたさ…」
最上静香
……プロデューサー、アイドルもそういう一面があるって感じませんか?
最上静香
この木みたいに咲けなければ去っていって、いずれは忘れられる
最上静香
それを考えたら悲しい気持ちになりましたから…
最上静香
P「静香は、この場所で花を咲いて居た…。それで充分だろ」
最上静香
P「静香だけじゃない、その環境を整える為に、アイドルたちの手助けをしている」
最上静香
それが誰かの代わりでも……ですか?
最上静香
P「オーディションや合同フェスで勝ち取らせてる過程で、積まれなかった花も確かにある」
最上静香
P「それ以上に目の前にいる娘が咲けない事も我慢ならないとも思っている」
最上静香
P「矛盾してるかもしれない…アイドルは本来、誰かを笑顔にしなくちゃいけないのにな…」
最上静香
すみません、プロデューサー…困らせるような質問でしたね。
最上静香
P「いやいや、こちらも最善を尽くす上で、後悔はしていない」
最上静香
P「だからせめて…」
最上静香
(イベント用の赤梅と白梅の花?)
最上静香
P「これはその手向けだ。こいつにしてやれる事は、そのくらいだな」
最上静香
プロデューサー、何処に?
最上静香
P「急用ができた。同僚さんたちも、白梅と赤梅の花を余らせてるはずだろうから、回収してくる」
最上静香
P「俺は、少し残っていくよ。静香は遅くなる前に帰るんだぞ、じゃあな」
最上静香
……行っちゃったみたい
最上静香
もう、プロデューサーは行き当たりばったりなんだから…
最上静香
……手向けか
最上静香
もし、そうだとしたら
最上静香
誰よりも、咲いてみせる
最上静香
この場所で、誰よりも…
最上静香
…♪
最上静香
…♪、♪♪
最上静香
…♪、♪♪・・・♪♪
(台詞数: 40)