春日未来
私、ドラマシアターを書いているんですよ。
北沢志保
唐突な告白。
春日未来
それで、ドラマに使いたい立ち絵がいくつかあるんです。だから課金したいんですが…ダメ?
北沢志保
別に構いませんが、退院時期が伸びますよ?
北沢志保
春日さんはここ数ヶ月微課金。今月が無課金ならば、来月頭には退院できますが…。
春日未来
うぐ…で、でも…あの立ち絵が無いと…同僚も持ってないらしくて…。
北沢志保
春日さんの場合、これまでの課金額からして、手持ちのカードも沢山ありますよね?
北沢志保
それを売ってアイテムにするのも良いと思います。
春日未来
……そうですね。それしかないですよね。
天海春香
志保ちゃん。お疲れ様。回診中かな?
北沢志保
天海先生、お疲れ様です。春日さん。こちら、課金科医の天海春香先生です。
春日未来
私、春日未来です。先生、よろしくお願いします。
天海春香
天海春香です。それにしても、なんか真面目な雰囲気だね。何のお話をしていたの?
北沢志保
ドラマシアターの立ち絵の話ですよ。立ち絵を得るために、課金以外の方法を考えていまして。
天海春香
……えっ?課金以外ってことは、立ち絵を得るために課金する人もいるってこと?
北沢志保
ええ、そうですが…先生はドラマシアターはやっていないんですか?
天海春香
たまに書いてるよ。だけど、私って今持っている立ち絵から話を考えるタイプなの。
天海春香
だから、課金してまで立ち絵を欲しがるっていう発想がなかったの。盲点だねー。
春日未来
はぁ…今持っている立ち絵から…ですか。
天海春香
このゲームは良いよね。上位SRやガシャSRでなくても、魅力的なカードがいっぱいだもん。
天海春香
そんなカードを見ていたら、書きたい話が浮かんでくると思わない?
春日未来
あ、それわかります。私も、話が思い浮かばない時は、よく立ち絵で遊んだらしますし。
春日未来
そうすると急に話が閃いたりするんですよね。
天海春香
うんうん。それに、立ち絵も大事だけれど、ドラマの良し悪しって結局は書き手の技量次第だから。
天海春香
立ち絵に拘るよりも、しっかりお話を練って工夫することの方が大事だと思うな。
春日未来
なるほど…でも、工夫だけではどうしようもない事だってある気がします。
春日未来
例えばバトル物のドラマでノーマルな立ち絵は合わないと思うんです。
天海春香
そこを含めて工夫だよ。世の中にはパイロットの制服を着て病院の先生をやっている人もいるもん。
春日未来
そんな人いるんですか!?
天海春香
うん。だけど、それはそれで「これで先生だ!」って言い切ればいいの。
天海春香
もしも違和感があるとすれば、それは行動が先生っぽくないからだからね。
天海春香
きちんと先生をやっていれば全然OKだよ。要はちゃんと書けているかどうかだよ。
春日未来
ノーマル立ち絵でバトルが成立しないのは…バトルをきちんと書けていないから…。
春日未来
私、ドラマを書く際に、立ち絵に頼りすぎていたんですね。
春日未来
…北沢先生!私、やっぱり課金するのはやめます!
春日未来
今手元にある立ち絵で、良いドラマが書けるように頑張ってみます!
北沢志保
ええ。その意気です。応援していますよ。
春日未来
でへへ…実は私、退院したらこの病院の看護師になりたいんです。
春日未来
同じように課金で苦しむ人を救えるような、立派な看護師になりたいんです!
北沢志保
春日さん…。
北沢志保
それなら、入院中に勉強しましょうか。時間はたくさんありますから。
春日未来
そ、そんな〜!!
天海春香
あはは…それじゃあ私は先に戻っているね。
春日未来
あ、さようならー!
春日未来
…そういえば天海先生って、何しにやってきたんですかね?
北沢志保
さぁ。ただ、天海先生は凄いですからね……主に課金欲への嗅覚が。
春日未来
えっ?
天海春香
…………。
天海春香
いいなあ、志保ちゃんの患者さん。楽しそうだし、笑顔だし。
天海春香
やっぱり、羨ましい…かな。
(台詞数: 50)