伊吹翼
暁「はい、とりあえずもう一回、ワンツー、ワンツー!」
伊吹翼
(音楽祭まであと1ヶ月、プロデューサーさんと付きっきりでわたしはダンスレッスンをしている)
伊吹翼
ワンツー、ワンツー...これできまりっ♪
伊吹翼
(最後のフリでくるっとターン、そしていつもの決めポーズ...)
伊吹翼
暁「さすがだね...まだダンサーさん達に教えてもらってから1ヵ月も経ってないのに...」
伊吹翼
えへへ...プロデューサーさんのために頑張っちゃいましたから♪
伊吹翼
暁「...何はともあれ、これで3曲、ソロで使えるようになったわけだ。」
伊吹翼
『恋のlesson』『believe my dream』『ロケットスター☆』ですよね?
伊吹翼
暁「うん、選考会があるからまず2曲、本番でも...あと1曲は欲しいな。」
伊吹翼
ええ~、もう一曲覚えなきゃいけないんですか~? ...今のままでも大丈夫ですよ~!
伊吹翼
暁「まぁまぁ、それはこの後見るブルーレイで...っとちょうどよかった。」
北沢志保
お疲れ様です。 ...あの、急に呼び出して一体、何の用事ですか?
伊吹翼
(レッスンルームの扉から入って来たのは志保ちゃん...今日はちょっとオシャレしてる...)
伊吹翼
暁「ゴメンゴメン...北沢さん、例のディスクって今持ってるでしょ?」
北沢志保
...玲音さんのDVDの事ですね、はい、確かに持ってます。
伊吹翼
(志保ちゃん、わざわざ玲音さんのライブ見てたんだ...でもなんで?)
伊吹翼
暁「正直に言っていいけど...もし玲音さんとウチが共演するとしたら...勝てると思う?」
北沢志保
何を持って勝ちになるかって事はよくわかりませんけど...そうですね...
北沢志保
間違いなく、今の私たちだったら...玲音さんに圧倒されて、終わる思います。
北沢志保
...正直、うちのエースの千早さんや美希さんですら、勝てるかどうか...
伊吹翼
えーっ!? ...美希センパイよりもスゴいって、玲音さんスゴすぎじゃないですか?
伊吹翼
暁「それだけじゃない、向こうには兄さんがいる...これはまずい状況だよ...」
北沢志保
プロデューサーさんのお兄さん?...それが玲音さんに何か関係でも?
伊吹翼
確かに玲音さんは、今プロデューサーさんのお兄さんの事務所にいるんですよね?
伊吹翼
暁「うん...兄さんは業界でも奇才って呼ばれるほど、有名なプロデューサー...」
伊吹翼
暁「さしずめ...アイドル界と裏方の王者が手を組んだ...って言った方が分りやすいかな。」
伊吹翼
ふーん...まぁわたし達には関係ない感じですね。
北沢志保
...あなたね...今の話聞いてたらわかるでしょ...わたし達にはとても...
伊吹翼
そんなことないよ、だってわたし達は一人じゃないし、765プロの仲間がいるもん!
伊吹翼
それにこっちには...とっても頼りになるプロデューサーさんがいるしね♪
伊吹翼
暁「えっ...ちょっ...そこまで期待されても僕に出来ることなんて...」
北沢志保
...確かに...あきらめるのはまだ早かったわね...
北沢志保
いくら玲音さんと言っても...同じアイドル...勝てないわけじゃない。
伊吹翼
暁「僕だって...勝ちたいんだ。 玲音さんにも、兄さんにも...」
伊吹翼
暁「ありがとう、伊吹さん...いや、翼。 君のおかげでまた頑張れるよ。」
伊吹翼
今...わたしのこと...翼って...
伊吹翼
暁「よし、僕はなんとかしてもう少し作戦を練ってみるから、今日は二人ともゆっくり休んでね!」
伊吹翼
やった~!! 早く帰れる~♪ 志保ちゃん、一緒にどこか寄り道して帰ろ?
北沢志保
...そうね、弟を迎えに行かなきゃいけないから、途中までならいいわよ。
伊吹翼
(初めてプロデューサーさんに下の名前で呼ばれて...こんなにハッピーになれるんだ♪)
伊吹翼
(うん、プロデューサーさんのためにも、絶対に玲音さんより輝いてみせるんだ♪)
北沢志保
...
北沢志保
......っ...!!
(台詞数: 43)