伊吹翼
ーー今日は、夏祭り!
伊吹翼
私とプロデューサーさんが約束したのデートの日です
伊吹翼
屋台のイカ焼きにたこ焼きにりんご飴、わたしの手にいっぱい♪
伊吹翼
誕生日プレゼントを貰った後なのにホント気前いいよね〜
伊吹翼
屋台の周りを回って、プロデューサーさんと今一緒に座ってます。
伊吹翼
近くで打ち上げ花火の音が聞こえてふたりで同じ空を見上げてます
伊吹翼
この日の記念にカメラにピースをして
伊吹翼
隙を見てプロデューサーさんに手を握りました。
伊吹翼
その後に
伊吹翼
笑いながら「大好き」と伝えました
伊吹翼
プロデューサーさんも、少し照れながらわたしの頭を撫でてくれました。
伊吹翼
……それなのに
伊吹翼
どうしてなんだろう……。
伊吹翼
なんで…こんな気持ちなのかな?
伊吹翼
満たされた気分がしない。
伊吹翼
こんなに楽しいハズなのに…。
伊吹翼
何故だろうと考えていた。きっと他にやり残しがあるのだと思って
伊吹翼
劇場の舞台で歌っている時は、こんな気分にならないのに…。
伊吹翼
何かヒントになるかと思ってプロデューサーさんの顔を見上げてる
伊吹翼
「どうしたんだ?」とプロデューサーさんは問い掛けてきた。
伊吹翼
わたしは「なんでもないですよ」と笑いながら、答える
伊吹翼
……。
伊吹翼
………これ……かな?
伊吹翼
わたしが欲しかったもの
伊吹翼
まだ、貰っていない物の正体
伊吹翼
「プロデューサーさん♪」
伊吹翼
わたしは手を離して、前に立つ
伊吹翼
「誕生日プレゼントありがとうございまーす。」
伊吹翼
次の言葉は少しだけ気持ちを抑えながら語りかける。
伊吹翼
「……わたしは嬉しいですよ」
伊吹翼
少しずつ、歩み寄り言葉を繋げる
伊吹翼
「プロデューサーさんと会えた事」
伊吹翼
わたしは再び隣で手を握りながら歩き出す。少し熱を帯びながら…。
伊吹翼
その日の夜…。劇場でみた電気棒の灯りみたいな星空でした。
伊吹翼
そうなんだ。
伊吹翼
わたしはアイドル
伊吹翼
まだ美希先輩みたいには、うまくいかないけれど
伊吹翼
わたしはプロデューサーさんの
伊吹翼
アイドルなんだ
伊吹翼
アイドルなんだ。
(台詞数: 40)