七尾百合子
「はっ…ふっ…はっ…」
望月杏奈
『よっ…はっ…たぁ…』
七尾百合子
「ふぅ…振り付けも大分様になってきたね。」
望月杏奈
『これも毎日練習してるおかげだね…』
望月杏奈
『それに、ユリちゃんがいるから…私も頑張れるんだ。』
七尾百合子
「そんなこと言われると照れちゃうよ…」
七尾百合子
「でも私もアンちゃんと一緒にいるおかげで表情も豊かになったと思うんだ。」
七尾百合子
「昔はこうじゃなかったから…」
望月杏奈
「ユリちゃん…」
七尾百合子
「って昔の話をしても暗くなるだけだよね。さ、練習再開しよ。」
望月杏奈
『うん。』
望月杏奈
『うん。…つっ』
七尾百合子
「どうしたの…って血が出てるじゃない!?」
望月杏奈
『私も今気が付いた…練習してるときに切っちゃったみたい』
七尾百合子
「(ドクン…)」
七尾百合子
「ちょっと…指出して。」
望月杏奈
『ふぇ?あ…うん(スッ)』
七尾百合子
「(パクッ)」
望月杏奈
『……っ!』
七尾百合子
「ぷはぁ……。」
七尾百合子
「はっ!ご、ごめんね!ほら、消毒もしなくちゃいけなかったからさ。」
七尾百合子
「ば、絆創膏取ってくるね!」
七尾百合子
「(もう!私ったら急に何やってるんだろう!)」
七尾百合子
「(突然あんなことやったらびっくりしちゃうに決まってるよね!)」
七尾百合子
「(でも…)(ドクン…ドクン…)」
七尾百合子
「(アンちゃんの血……美味しかったなぁ♡)」
七尾百合子
「お、お待たせ。さっきはごめんね。」
望月杏奈
『ううん大丈夫。ちょっとびっくりしただけだから。』
七尾百合子
「あ、あのさ…今日はもう終わりにしない?アンちゃんも怪我しちゃってるし。」
望月杏奈
『そうだね、無理は禁物ってことでこれで終わろっか。』
七尾百合子
「はは、あはははは…」
七尾百合子
気まずい空気が流れたのはその日だけで次の日からはまた普通に接していた。
七尾百合子
特にこれといって大きな事件などは起こってはいないのだが…
七尾百合子
私の心の中では何かが揺らめいていた…
七尾百合子
そして、ついに本番を迎えることとなった。
(台詞数: 35)