我輩はバットである。
BGM
DIAMOND DAYS
脚本家
澪蓮(みれん)P
投稿日時
2016-11-09 01:12:22

脚本家コメント
このドラマの主役は背景にいますw

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伊吹翼
『我輩はバットである。富山の工場で生を受けた金属製のバットである。』
伊吹翼
『名前は…強いていうなら、そこでアンパン食べてるぷっぷかした娘さんが付けてくれた名前で…』
伊吹翼
『『バッくん』とでも呼んでくれればよい。』
伊吹翼
『我輩は市民球場の倉庫の片隅でひっそりと眠り、日曜になると倉庫から引っ張り出される。』
伊吹翼
『大抵は子供達のノックの練習にと中年親父の脇の臭いに耐えながら、白球を飛ばす為助力する。』
伊吹翼
『臭いは耐えがたいものだが、子供達の覇気ある声はとても心地が良いものではある。』
伊吹翼
『所々ある細かい傷と泥の塊は我輩の勲章。』
伊吹翼
『なんだかんだと言うても、我輩のバット生は恵まれているとは言えよう。』
伊吹翼
『そんな我輩に、不意に春が来た。』
伊吹翼
『地元のアイドルとかいう歌う娘っ子達が練習にと来たのである。』
伊吹翼
『普段の汗臭い中年親父とは違う、若々しき乙女のかほり。ほんのり漂う香水の残り香。』
伊吹翼
『それが50も、なんと幸せなのであろう。』
伊吹翼
『だが、それだけで終わらない。』
伊吹翼
『柔らかい、とかく柔らかいのだ。』
伊吹翼
『娘っ子達が我輩を握ると、グリップエンドに当たる柔らかき母性。』
伊吹翼
『特に元看護師と言ってた娘っ子のは非常に極上であった。』
伊吹翼
『もう1人極上な娘っ子がいたが、白球を打ち我輩を放ると、何故か川向こうに我輩がいる。』
伊吹翼
『あの不可思議な転送マジックには流石に参るものがあった。』
伊吹翼
『また、白球を打ち飛ばし我輩を放った後に広がる光景も眼福である。』
伊吹翼
『短きズボンから伸びる健康的な脚線美と、弧を描くヒップ。』
伊吹翼
『球技に汗流す健康的な娘っ子のそれは芸術の嗜好品に他ならない。』
伊吹翼
『さて、次に我輩を握るのは短き髪と甘い声のこの娘っ子であるか。』
伊吹翼
『未だ青い春真っ盛りの年齢にして非常に健康的で悩ましい身体つきをしており、大いに結構。』
伊吹翼
『そうだ。もっとグリップを短く持ちエンドを柔らかきものに埋めて欲しい。』
伊吹翼
『そして、渾身の一打の後に見事な脚線美とヒップを我輩に見せて欲しい。』

(台詞数: 25)