ジュリア
「....やっぱりすげぇな....」
ジュリア
─地面が揺れて、空気がしびれる感じがひしひしと伝わってきたあるヤツのライブ。─
ジュリア
─そいつは今...─
伊吹翼
─そいつは今...あたしに抱きついていた。─
伊吹翼
ねぇねぇ、ジュリアーノ? わたしの歌どうだった? 美希センパイみたいにかわいかった?
ジュリア
「...とりあえず放してくれよ...熱いし。」
ジュリア
─ライブ後の汗ばんだ体と手があたしにくっついてる...男なら勘違いしてるぞ...─
伊吹翼
も~、答えてくれるまで放しませんよ! ...わたし、ファンの人を喜ばせられたかな?
ジュリア
─...いつもは能天気な翼も少しは緊張とか...そういうのするんだな。─
ジュリア
「...よかったよ。 そもそもバースデーライブで喜ばないファンがまずいないだろ。」
ジュリア
─あたしは素直にそう答えた...翼の才能は羨ましいくらいだ。─
ジュリア
─...人を惹き付ける才能、カリスマ...どれもあたしにはないもの。─
ジュリア
─だけど、それ以上に...あたしが敵わないのは...─
伊吹翼
そっか! ならわたしもファンの人もハッピーになれたってことだよね!
伊吹翼
─このきれいな笑顔なんだよな...。─
伊吹翼
─迷いも、汚れもない、前だけを向いているきれいな目、あたしが失ってしまったものだ。─
ジュリア
「...本当に、お前のに『アイル』を渡してよかったよ。」
伊吹翼
....? ジュリアーノ、それってどういう...。
ジュリア
「...なんでもない、それよりプロデューサーが話があるって言ってたぜ。」
伊吹翼
プロデューサーさんが? えへへ、何かな~?
ジュリア
「早く行ってきな、...もちろん挨拶して、着替えてからな。」
伊吹翼
うん、その後はプロデューサーさんにデートのお願いでもしちゃおっかな~♪
ジュリア
─...プロデューサー、翼に振り回されるかもな...。 あたしもあの時は疲れたしな。─
ジュリア
─...だけどあたしもお前がいたおかげで、大切なことを思い出せたんだ。─
伊吹翼
─お前なら...どこまでも、飛んでいける、あたしはそう思ってるぜ。─
ジュリア
「ハッピーバースデー....」
伊吹翼
「ハッピーバースデー....翼」
(台詞数: 27)