また一つ、大人になった私
BGM
夜に輝く星座のように
脚本家
れみす
投稿日時
2016-07-30 00:04:14

脚本家コメント
Happy Birthday翼!
また一つ大人になった翼の物語。
背景にそれっぽい景色がなかったので似たような青色のものを使いました。
辺り一面が青々とした花畑という設定で見てくれると嬉しいです。
翼Pとして、この日を祝わないとね。
翼Pとして!(大事な事なので2回言いました)

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伊吹翼
【765プロのみんなからお祝いパーティをしてもらった私。】
伊吹翼
【騒がしかったパーティも今はすっかり落ち着いている。】
伊吹翼
【パーティも終わり、後片付けも済ませているのに、私は一人で佇んでいる。】
伊吹翼
………。
伊吹翼
【何をしているかって?】
伊吹翼
彼を……
伊吹翼
彼を……待っているんです。
伊吹翼
【事務所の窓から星空を眺めていると】
伊吹翼
『お待たせ致しました。翼お嬢様。』
伊吹翼
『お待たせ致しました。翼お嬢様。』と声が聞こえてきた。
伊吹翼
「もう…遅いですよ」っと、ちょっと意地悪く私は声を返した。
伊吹翼
【そう聞くと、彼は少し戸惑いながら謝った。】
伊吹翼
「えへへ、早くいきましょう♪」
伊吹翼
【私はそう言うと、彼の手を握りながら、少し大人のお出かけをする。】
伊吹翼
【彼が運転する助手席に乗った私は、鼻歌を歌いながら彼の横顔を見つめる。】
伊吹翼
【私の視線に気づいたのか、こちらをちらっと見つめると、少し顔を赤くして視線を前に戻す。】
伊吹翼
「可愛いなぁ」と思いながら私は、目的地に着くまで鼻歌を歌った。
伊吹翼
………
伊吹翼
『到着致しました。翼お嬢様。』
伊吹翼
【そう声が聞こえたので私は…】
伊吹翼
「私、目隠しをしますから『あの場所』まで連れていってくれますか?」と、お願いをした。
伊吹翼
【一瞬戸惑いの表情を浮かべた彼は翼の言う通り、彼女に目隠しをして目的の場所まで案内をする】
伊吹翼
【そして、彼の手に引かれながら、なれない目隠しをして歩く私。】
伊吹翼
「(このドキドキ……伝わってないよね…)」
伊吹翼
【そう心配しながら歩き続けていると、彼が突然歩くのをやめ】
伊吹翼
『目的の場所に着きましたよ。』と、声がした。
伊吹翼
【私はまた、少し意地悪そうな声で「目隠しを外してくれますか?」と、声をかけた。】
伊吹翼
【目隠しをしているので姿は見えないが、きっと顔を赤らめているに違いない。】
伊吹翼
【すっと…目隠しが外れ、瞑っていた目をゆっくりと開いていく。】
伊吹翼
「……わぁ、なんて素敵な場所なんだろう…。」
伊吹翼
【その目に映った景色は、まさに幻想的というに相応しいものだった。】
伊吹翼
【辺り一面に青々とした花畑が広がっている。】
伊吹翼
【そして、夜空の輝きにより、より一層青い輝きが増している。】
伊吹翼
「綺麗だなぁ。」と辺りの景色を堪能していると、パシャッと音が聞こえた。
伊吹翼
【音の方向に顔を向けると、彼が写真を撮っていた。】
伊吹翼
【幻想的な雰囲気の中にいる私に思わず見惚れて写真を撮ったらしい。】
伊吹翼
【そして私は、今度は大人っぽい表情をしながら…こうお願いをした。】
伊吹翼
「この綺麗な景色の中で、一曲……歌ってもいい?」…と。
伊吹翼
【彼が頷くと、私は花畑の中のより輝きを増している場所に移動し…】
伊吹翼
【いつもとは違った、大人っぽくて……それでいて優しい声で歌い始めた。】
伊吹翼
【その姿はまるで…この幻想的な景色に負けないぐらい…】
伊吹翼
【その姿はまるで…この幻想的な景色に負けないぐらい…とても輝いているものだった。】

(台詞数: 42)