伊吹翼
プロデューサーさん!今度一緒にショッピングしましょうよ♪
伊吹翼
………ダメ?
伊吹翼
ーーー……ダメだった
伊吹翼
ーーーわたしのお願いを聞いてもらう為の必勝法
伊吹翼
ーーーそれをプロデューサーさんは簡単に撥ね除けた
伊吹翼
ん〜、何で効かないのかな〜?
伊吹翼
ーーーたくさんの人からチヤホヤされたい。そんな思いからわたしはアイドルになった
伊吹翼
ーーー楽しいことばかりしゃなかったけど、頑張ってレッスンして
伊吹翼
ーーーステージに上がれば、たくさんの人がわたしを見て歓声を上げてくれるようになった
伊吹翼
ーーー順調にわたしの目標に近づいてる。そう思ってた
伊吹翼
ーーーそれなのに
伊吹翼
ーーー1番近くにいる人がそうじゃない
伊吹翼
ーーー優しくしてくれるし、わたしのことすっごく考えてくれてる
伊吹翼
ーーーそれでも、他の人とは何か違う
伊吹翼
ーーーわたしに夢中になってるって感じがしない
伊吹翼
ーーー何故かそれが悔しくて。それからわたしは彼に色々アピールするようになった
伊吹翼
ーーー雑誌、テレビ、ネット、美希先輩。いろんなところから情報を仕入れ、試した
伊吹翼
ーーーそれのどれもがあまり効果がなかった
伊吹翼
ーーー特に莉緒さんから聞いたやつを試した時は本気で心配された
伊吹翼
美希先輩曰く「ハ…プロデューサーを夢中にさせる方法?そんなのミキが知りたいくらいなの。」
伊吹翼
「…ところで翼。何でそんな事聞くの?もしかしてとは思うけどちょっと話があるからこっちに来」
伊吹翼
ーーー美希先輩がコワイ顔しだしたので、逃げた
伊吹翼
ーーーとにかく納得いかない。どうしてプロデューサーさんだけは夢中になってくれないのか
伊吹翼
ーーーどうしてわたしはこんなに躍起になっているのか
伊吹翼
ーーー別に1人くらいわたしを見てなくたって、その他大勢がみんな見てるならそれでいい
伊吹翼
ーーー普通ならそう思う。だけど………
伊吹翼
ーーー彼からはどうしても特別に見られたい
伊吹翼
ーーーまるでわたしの方が彼に夢中になっているみたい
伊吹翼
ーーーまるで……わたしが彼に恋してるみたい
伊吹翼
………あれ?
伊吹翼
ーーー恋してる?わたしが?………プロデューサーさんに?
伊吹翼
あ、プロデューサーさん♪
伊吹翼
ーーートクン。と、彼を見た瞬間、胸の鼓動が速くなるのを感じた
伊吹翼
あ………。
伊吹翼
ーーー確信した。わたしは………
伊吹翼
……え?あ、何でもないです!
伊吹翼
顔が赤い?き、気のせいですよ〜!
伊吹翼
………
伊吹翼
………プロデューサーさん。
伊吹翼
今度一緒に、デートしましょうよ♪
伊吹翼
………ダメ?
(台詞数: 41)