私達は、今!~side T
BGM
アイル
脚本家
イッパイアッテサ
投稿日時
2016-05-01 07:54:16

脚本家コメント
今更ながら、3rdライブのあの曲を題材にとったドラマです。(精神的余裕とか無くて、ドラマ投稿自体滞っていたもので……)
お察しの方もいらっしゃるでしょうが、このパターンであと二本書きます。
今日中に全部投稿できるといいなあ。

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伊吹翼
……うーん。楽屋の雰囲気、サイアクかも。もうすぐ私達の出番なのに。
伊吹翼
ジュリアーノはさっきから、しかめっ面でギターを弾いてばっかりだし、
伊吹翼
瑞希ちゃんは瑞希ちゃんで、遠くを見ながらボオ~ッとしてるし。……お化けとか居るのかな?
伊吹翼
……もうすぐ私達のユニットの出番。まさかもう一回、こんな楽しい事ができるなんて!
伊吹翼
私達が楽しくないと、見てる人も楽しくないって思うんです。で、楽屋から楽しくしたいんです。
伊吹翼
……空気重くて、なんか嫌だなあ。ジュリアンとおしゃべりしよっと。
伊吹翼
「ねえジュリアーノ!今日のギターはオシャレだよね。練習用のとは違うんだ。」
ジュリア
「……」
ジュリア
「……悪いがツバサ、いまコンセントレーション高めてるんだ。付き合ってられねぇぞ。」
伊吹翼
「コンセント……あ、私コンセントたくさん使っちゃってゴメンね。私のヘアアイロン使う?」
ジュリア
「だから、喋ってられねぇって言ってるだろうが!!……あたし、そろそろ出るぜ。」
伊吹翼
「ジュリアン……!」
ジュリア
「舞台、温っためておくからな。後はキメろよ、ツバサ。」
ジュリア
「まあ、お前が詰まっちまったら、あたしが歌ってやり遂げてやるさ。任せとけ。」
伊吹翼
……そう言って、ジュリアンは出てっちゃいました。いつものツッコミも無いままで。
伊吹翼
ジュリエット、私のことが嫌いになったのかなあ……このあとの歌、大丈夫かなあ。
伊吹翼
……そんなことないよね、たぶん。だってジュリアーノだし!
伊吹翼
「……瑞希ちゃん。お茶どうぞ!」
真壁瑞希
「……」
真壁瑞希
「……伊吹さん、感謝します。」
伊吹翼
そう答えてくれたのに瑞希ちゃん。渡した湯呑みを机に置いただけでした。
伊吹翼
瑞希ちゃんは色々付き合ってくれるのに、今はなんだか素っ気ないなあ……
真壁瑞希
「伊吹さん。そろそろ私達も行きましょう、ステージへ。……いよいよ勝負だぞ、瑞希。」
伊吹翼
「はーい……あ、歌が終わったらケータリング食べようね!ナポリタン美味しそうだったよ。」
真壁瑞希
「伊吹さんは余裕ですね。……それでは、後ほど。」
伊吹翼
瑞希ちゃんとは、舞台裏で別れました。リフトに別々に乗るから。
伊吹翼
……本番前、こんなにピリピリしてるのは初めてかも。今になってちょっと怖いです。
伊吹翼
楽しくやろうって考えてちゃ、ダメなのかな?別の考え方しないと、いけないのかな?
伊吹翼
……
伊吹翼
……考えすぎても仕方ないかな!今更、別のこともできないし!
伊吹翼
ジュリアンはジュリアンの、瑞希ちゃんは瑞希ちゃんのやり方をするんだろうけど……
伊吹翼
私は私だし、私のやり方しかできないもんね!思いっきり楽しんでいかないと!
伊吹翼
私達は全然似てないし、自分達で集まりたいって言い出した訳でもないけど……
伊吹翼
三人で歌うと楽しいし、きっとお客さんも楽しんでくれると思います!
伊吹翼
……リフトが上がって、私達は光の中へ。『アイル』が始まっちゃいます。
伊吹翼
歌が始まったら、さっきまでの不安なんて消えちゃいました!
ジュリア
ジュリアーノの演奏はひたすら前を向いていて。……私を信じて、背中を預けてくれるみたい。
真壁瑞希
瑞希ちゃんのコーラスは、ステージを包んでくれる見たいで。優しさに溢れているみたい!
伊吹翼
あとは私が思いっきり歌っちゃえば良かったから!凄く、楽しくなっちゃいました!!
伊吹翼
……ねえプロデューサーさん。私達の歌、どうでした?最高でしたよね!!
伊吹翼
だからまた、絶対どこかで三人で歌わせてくださいね。約束ですからね!!

(台詞数: 41)