エミリー
隣、座ってもいいですか?
伊吹翼
・・・
エミリー
返事がないので、「イエス」と取りますね
エミリー
それでは失礼します
エミリー
よいしょっと・・・
エミリー
...屋上の隅っこにポツリと座っている翼の隣に、私も腰を下ろします
エミリー
...真上を見上げると、憂鬱な表情を浮かべている翼とは真逆に空は晴れていて
エミリー
...どこまでも澄み切った青色に染まっている
エミリー
(あっ、でも、翼さんはブルーな気持ちだから、お空の色と合ってはいるような・・・?)
エミリー
(日本語って難しいです)
エミリー
(これは後でちゃんと辞書を引いて調べなくてはいけませんね!)
エミリー
(Aw...私としたことが・・・余計なことを考えてしまいました・・・)
伊吹翼
ねぇ・・・わたしって最低だよね・・・
エミリー
そんなことありません
エミリー
でも、嘘を吐くのはよくないですね!
伊吹翼
え?
エミリー
ロコさんは美希さんの代わりだって、言った事についてです
エミリー
私は美希さんの事は存じ上げないですけど・・・
エミリー
翼さんにとって美希さんは心の底から慕っている人
エミリー
そしてロコさんもまた、心の底から慕っている人なのではないですか?
伊吹翼
そんなこと・・・ないもん
エミリー
嘘です!
伊吹翼
嘘じゃないもん!
エミリー
嘘です!!
伊吹翼
嘘じゃないもん!!
エミリー
嘘です!!!
エミリー
確かに初めは、美希さんの『影武者』だったのかもしれません
エミリー
でも、一緒に過ごしていく内に・・・
エミリー
ロコさんは、ロコさんとして大好きになっていったのではないですか?
伊吹翼
わかんない・・・
伊吹翼
わたしもよくわかんないの!!
伊吹翼
悩んで・・・苦しくて・・・
伊吹翼
だから、形が欲しかったんだ・・・
伊吹翼
みちこパイセンと私だけの絆がわかるような・・・そんな物が欲しかったの・・・
エミリー
そうですか・・・
伊吹翼
だけど、わたし、ひどいこと言っちゃったから・・・
伊吹翼
取り返しのつかないこと、しちゃったから・・・
伊吹翼
みちこパイセンのこと、傷つけちゃったから・・・
伊吹翼
だから・・・うわ～ん
エミリー
よしよし・・・
エミリー
私達はみ～んな知っていますよ
エミリー
翼さんが、どれだけロコさんの事を想っているのかを・・・
伊吹翼
どうして・・・わかるの?
エミリー
だって翼さん、ロコさんがいない間、とっても寂しそうでした
エミリー
あんな寂しそうな翼さん、初めて見ましたから・・・
伊吹翼
ねぇ・・・わたし、どうしたらいいかな?
エミリー
自分の素直な気持ちを受け入れて、謝って、ちゃんと仲直りしましょう!
エミリー
それと、ちゃんとした呼び名で呼んであげてみてはどうでしょうか?
エミリー
呼んであげたこと、無いのではないですか?
伊吹翼
そうだけど・・・無理だよぉ・・・今更気まずいよぉ・・・
(台詞数: 50)