望月杏奈
バンガロー、結構広いね
エミリー
そうですね!私達四人でも持て余してしまうほどの簡易宿泊小屋ですね
エミリー
(私達は今、富士五湖の一つに数えられる西湖の近くにある宿泊施設にいます)
エミリー
(林間学校が始まりました!)
伊吹翼
でもさ~、わたしたちのバンガローから結構離れてるよね・・・
エミリー
可奈・エミリー「志保ちゃん(星梨花)のバンガロー(簡易宿泊小屋)のこと?」
伊吹翼
違うよ!そうじゃないよ!!
伊吹翼
いや、確かにあの三人のバンガローとは大分離れているけどさ~
伊吹翼
そうじゃなくって、もっと根本的な問題!!
エミリー
根本的ですか・・・
エミリー
私からしてみれば星梨花の簡易宿泊小屋から離れているのは根本的問題にあたるのですが・・・
望月杏奈
翼の言っているのは、トイレの事じゃないかな・・・杏奈達の所から・・・一番遠いから・・・
伊吹翼
そう、それ~!!
エミリー
可奈「ああ!!確かに!!地図によると、トイレは六班の小屋の先にあるっぽいし・・・」
エミリー
本当ですね、私達の宿泊小屋は、この宿泊場の一番隅に位置しているみたいですし
伊吹翼
わたし達のバンガローの反対側の隅に化粧室があって、その手前にほっしー班がいるなんて・・・
伊吹翼
ほっしー班は当たりくじを引いて、わたしたちは貧乏くじを引かされた気分だよっ!!
エミリー
そうでしょうか?
伊吹翼
そうだよ!!乙女にとって必要な時に化粧室が近くにないってのは大大大問題だって思うな!!!
望月杏奈
そうだ、そうだ~!
エミリー
翼さんの言う通り厠が身近にないというのは不便ですね・・・
エミリー
可奈「そうかもしれないけど、もっとポジティブに考えようよ!!」
エミリー
可奈「ほら、トイレに行くたびに、志保ちゃん達に会えるって考えれば、一石二鳥だよ!!」
エミリー
可奈「そう考えれば、ちょっと離れているくらい、苦にならないよ、ね!?」
エミリー
そうですね!!!私、今から何回でも厠にお花を詰みに行けそうです!
望月杏奈
え、尿意って・・・そんな簡単に、催せるのかな?
エミリー
はい!!頻尿なら!!
望月杏奈
え!?エミリーちゃん頻尿なの!!?
エミリー
私は違いますよ?ただ、きっと今からお水をたくさん飲めば、出るはずです!!
伊吹翼
ちょっとー、わたしは真剣なのに!!
伊吹翼
これは、わたし一人の問題じゃなくて、わたしたち全員の問題なんだよ!
エミリー
どうしてでしょうか?
伊吹翼
それはね・・・
伊吹翼
皆が起きている時間、誰かがいる時間はいいんだけど・・・
伊吹翼
想像してみて!
伊吹翼
みんなが寝静まった消灯後!
エミリー
エミリー・可奈・杏奈「ゴクリ・・・」
伊吹翼
わたしたちの中の誰かが、ふと、尿意に襲われます
伊吹翼
基本的には都市や街の文明からは隔絶されたキャンプ場・・・
伊吹翼
トイレまでの道は行きも帰りも深淵に閉ざされてて・・・
伊吹翼
何が待ち構えているかは・・・誰にもわからない・・・
エミリー
...翼さんはそう言い終えると鞄をガサゴソと漁り、懐中電灯を一本取り出す
エミリー
...するとそれを、皆に見える様にドンッと出すと再び口を開けた
伊吹翼
そんな中、あなたはこの懐中電灯一本だけを頼りに行くことができますか!?
望月杏奈
あ、杏奈には無理ぃ・・・
エミリー
私も怖くて・・・とても無理です・・・
エミリー
可奈「・・・」ガタガタガタガタ
伊吹翼
でしょでしょ!?
伊吹翼
だ~から、消灯後は誰かが行きたくなったら、皆で一緒に行こ!?
伊吹翼
約束!!
(台詞数: 50)