伊吹翼
今、わたしは大切な人との待ち合わせをしている。少し肌寒いけどガマンガマン!
伊吹翼
今日はホワイトデー。私は無理を言って待ち合わせを約束してもらった。彼からのメールが届く。
伊吹翼
『翼、今すぐ行くからそこで待っててくれ!』それから30分経過していた。
伊吹翼
「遅すぎますよ....。」少し不安になるがチャンスは今日くらいしか残ってない。
伊吹翼
うかうかしていたら美希センパイや未来、静香ちゃんに彼をとられてしまう。
伊吹翼
もともとモテたくてアイドルなったけど、それ以上にみんなといることが楽しかった。
伊吹翼
個性的な仲間、頼りがいのあるアイドルのセンパイ。とにかく色んな人と出会えた。
伊吹翼
それ以上にこの事務所の唯一の男性に出会えたことが大きかった。
伊吹翼
その人は頼りなくてとにかく鈍感。美希センパイがアピールしても全く気にしてない。
伊吹翼
でもとても優しくて、わたし達のことを自分のことのように考えてくれる人。
伊吹翼
だけど自分のことはほったらかしなのでいつも目にクマができていて心配してしまう。
伊吹翼
そんな彼だからわたしは惹かれてしまった。それは事務所のみんなも同じ。
伊吹翼
だからこそ他の娘、特に美希センパイには負けたくない。
伊吹翼
そんなことを思っていると彼が息を切らして大急ぎでやってくる。
伊吹翼
「もう!プロデューサーさん遅すぎますよ!」 そう言うと彼は申し訳なさそうに頭を下げた。
伊吹翼
「くしゅ!」わたしがくしゃみをするとプロデューサーは自分の着ていたスーツをわたしにかけた。
伊吹翼
なんだか全身が彼の匂いとかすかなぬくもりに包まれて抱き締められたみたい....。
伊吹翼
彼は寒そうに体を震わせている。そうだ!イイコトを思いついた!
伊吹翼
「プロデューサーさん!ぎゅ~♪」彼の腕に抱きつく。彼の焦った姿もなんだか可愛い♪
伊吹翼
今日くらいいよね。そう思って彼に言った。
伊吹翼
「わたしず~っと待ってたんですよ?だ・か・ら!」
伊吹翼
「待たせた分だけ今日のデートい~っぱい楽しませてくださいね♪プロデューサーさん!」
(台詞数: 22)